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前回からの続き。私(シオリ)は夫と中学1年生の娘・ヒカリと3人暮らしです。ヒカリは私たち夫婦の宝物。いつまでも「そのまま」でいてほしい。余計なもので「そのまま」のヒカリを汚さないで欲しい。いつの時代も外見を着飾る子はそこに価値を置き、それ以外の子をバカにするのです。そんな子にはなって欲しくない。そう思って育てているだけなのに、夫の妹キョウコさんの娘であるサラちゃん(ヒカリにとってはイトコ)が、ヒカリに悪影響を与えているようなのです。ヒカリはおかしくなっていき、しまいには私に暴言を吐き部屋から出てこなくなりました。けれどヒカリをそこまで追い詰めたのは私だったのです。夫と話し合い、私は改めてヒカリに話をしようと思ったのでした。
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私はヒカリの部屋をノックし、部屋に入れてもらい謝りました。それから私は自分の想いのたけをヒカリに話そうと思いました。ひとりで勝手に「ヒカリらしい」を決めて、自分のコンプレックスを重ねていたことを。
その後、私はキョウコさんにも連絡をしました。サラちゃんにも代わってもらって、いろいろ心配をかけてしまったこと、失礼なことを言ってしまったことをお詫びしました。
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その後、私たちは夫の地元に引越すことにしました。元々、夫が義実家近くの会社に転職を考えており、先日サラちゃんたちと久しぶりに会ったときは、そのことで義実家に帰っていたのでした。ヒカリが周囲と馴染めない状況を気にしていた私たちは、環境を変えようと前々から話していたのです。
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私が正直な気持ちを話し謝罪をすると、ヒカリはしっかりと受け止めてくれました。
実は夫が転職活動をしており、無事に転職が決まったのを機に私たちは引っ越しました。
ヒカリが学校で人間関係が築けていない状況も気になっていたし、新しい環境でもう一度頑張ってもらおうと考えていたのです。
身だしなみを整えて、昔のように笑うヒカリを見て、私は自分がなぜあんな過去のことにこだわっていたんだろうとバカらしくなってしまいました。
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原案・ママスタ 脚本・渡辺多絵 作画・よしはな 編集・石井弥沙