リヴァプールがマンCに“シーズンダブル”達成！　サラーがまたも1G1A…遠藤航は74分から出場

　プレミアリーグ第26節が23日に行われ、マンチェスター・シティとリヴァプールが対戦した。

　対照的なシーズンを過ごす名門が今シーズン2度目の直接対決を迎える。ホームのマンチェスター・シティは前節ニューカッスルを4−0で下したものの、ここまで25試合を消化し13勝5分7敗と多くの勝ち点を取りこぼし5位に留まっている。チャンピオンズリーグ（CL）からの敗退もすでに決まるなど、昨シーズンまでリーグを4連覇した勝負強さは影を潜めている。

　一方、敵地に乗り込むリヴァプールは今シーズンより指揮を執るアルネ・スロット監督の下で好調を維持。ここまでの26試合を18勝7分1敗の成績で終えているほか、カラバオカップ連覇に王手をかけ、CLではリーグフェーズ首位でラウンド16進出を決めている。今節は2位アーセナルがウェストハムに敗れ、勝ち点の上積みに失敗。5年ぶりのリーグ制覇を目指すリヴァプールとしてはしっかりと白星を掴み、差を広げたいところだ。

　マンチェスター・シティが立ち上がりからボールを保持する展開の中、リヴァプールはCKのサインプレーから先制に成功する。14分、アレクシス・マック・アリスターが左からグラウンダーのクロスを送ると、ニアサイドでドミニク・ソボスライが斜め後方へフリック。これをモハメド・サラーが押し込みネットを揺らした。6試合連続ゴールとなったサラーは、今シーズンのリーグ戦での得点数を「25」の大台に乗せた。

　ビハインドを負ったマンチェスター・シティは左に開いたジェレミー・ドクや前線で自由に動き回るオマル・マーモウシュらが起点を作り、ボックス内の深い位置を取ってチャンスをうかがう。30分には右サイドでボールを受けたリコ・ルイスの縦パスをフィル・フォーデンがフリックし、抜け出したマーモウシュが角度のないところから右足を強振。強烈なシュートは左ポストを叩いてネットを揺らしたが、オフサイドの判定で同点とはならなかった。

　やや受け身の展開が続いたリヴァプールだが37分に貴重な追加点を奪う。トレント・アレクサンダー・アーノルドが右サイドのスペースへロングボールを蹴り込むと、走り込んだサラーが相手DFと競り合いながらも中央へラストパス。これを受けたソボスライが左足でゴール右下隅に蹴り込んだ。前半はリヴァプールの2点リードで終了する。

　後半の立ち上がりもマンチェスター・シティが攻勢を強めるも、リヴァプールはフィルジル・ファン・ダイクを中心に強固な守備を披露しつつ、機を見た鋭いカウンターで応戦。56分には右サイドで起点を作ったライアン・フラーフェンベルフが前方にスルーパスを送り、抜け出したソボスライのお膳立てからカーティス・ジョーンズがネットを揺らしたが、オフサイドの判定で3点目とはならなかった。

　2点リードのリヴァプールは74分に日本代表MF遠藤航を投入し、守備固めを図る。マンチェスター・シティはその直後、ニコ・ゴンサレスがボックス内へ柔らかいボールを送ると、走り込んだサヴィーニョが中央へ折り返し、最後はR・ルイスがこぼれ球に詰めたがシュートは枠を捉えられず。その後もボールを保持しながら両翼のドクとサヴィーニョが積極的に仕掛けていくが、枠内に決定的なシュートを飛ばすことができない。

　試合はこのまま0−2で終了。勝利したリヴァプールは昨年12月に2−0で勝利したホームゲームと合わせ、マンC相手のシーズンダブルを達成した。次節は26日に行われ、マンチェスター・シティはアウェイでトッテナムと、リヴァプールはホームでニューカッスルと対戦する。

【スコア】
マンチェスター・シティ　0−2　リヴァプール

【得点者】
0−1　14分　モハメド・サラー（リヴァプール）
0−2　37分　ドミニク・ソボスライ（リヴァプール）

【スタメン】
マンチェスター・シティ（4−2−3−1）
GK：エデルソン
DF：R・ルイス、クサノフ、アケ（77分　R・ディアス）、グヴァルディオール
MF：N・ゴンサレス（78分　コヴァチッチ）、デ・ブライネ（66分　マカティー）、サヴィーニョ、フォーデン、ドク
FW：マーモウシュ（77分　ギュンドアン）

リヴァプール（4−2−3−1）
GK：アリソン
DF：A・アーノルド（90＋2分　クアンサー）、コナテ、ファン・ダイク、ロバートソン（74分　ツィミカス）
MF：フラーフェンベルフ、マック・アリスター、サラー（90＋1分　エリオット）、ソボスライ、C・ジョーンズ（74分　遠藤航）
FW：L・ディアス（80分　ガクポ）