加入後初ゴールをマークした伊藤洋輝 [写真]=Getty Images ブンデスリーガ第23節が23日に行われ、バイエルンとフランクフルトが対戦した。
昨年夏に就任したヴァンサン・コンパニ監督の下、22節終了時点で17勝4分1敗という成績を収めて首位を走っているバイエルン。レヴァークーゼンとの天王山となった前節は内容面では圧倒されながらもドローに持ち込み、リーグ戦での無敗記録を「8」に伸ばした。2試合ぶりの勝利を目指す今節は3位フランクフルトとの上位対決。負傷が癒えた日本代表DF伊藤洋輝は左サイドバックのポジションで先発出場を果たしている。
開始早々の6分に伊藤がボールを失ってウーゴ・エキティケに際どいシュートを打たれたバイエルンだが、その後はボール保持率を高めてフランクフルトを押し込む。9分、右から切れ込んだミカエル・オリーズが対角に柔らかいボールを送り、ボックス内に侵入した伊藤が中央へラストパス。トーマス・ミュラーとオリーズが立て続けにシュートを放ったが先制点とはならず。15分には再びオリーズのチャンスメイクからジャマル・ムシアラに決定機が訪れたが、決め切ることができなかった。
32分、アレクサンダル・パヴロヴィッチのボール奪取からチャンスを作るも、ミュラーのラストパスは走り込んだジャマル・ムシアラにはわずかに合わず。それでも45+2分、バイエルンは見事な崩しから先制に成功する。敵陣中央へ細かくパスを繋ぐと、ムシアラのパスを受けたボックス内左へ抜け出したレロイ・サネがGKを引き付けてラストパス。これをオリーズが押し込みネットを揺らした。前半はこのまま1−0で終了する。
後半の立ち上がりは両チームがチャンスを作りあう白熱した展開が続く。迎えた61分、右CKを獲得したバイエルンはオリーズのキックをエリック・ダイアーが競り合うと、ゴール前のこぼれ球に伊藤が反応。右足で押し込み新天地での初ゴールをマークした。伊藤はその直後の63分にアルフォンソ・デイヴィスとの交代でピッチを後にした。
リードを広げたバイエルンは78分に前線でボールを奪ったサネに決定機が訪れるも決め切ることができず。それでも83分、カウンターの流れでボールを受けたムシアラが独力で持ち込み、巧みなステップで複数人のDFを翻弄。最後は左足でネットを揺らし、決定的な3点目を奪った。90+3分にはセルジュ・ニャブリがダメ押しの4点目をマーク。試合はこのまま終了し、バイエルンが4−0で勝利した。
次節、バイエルンは28日にアウェイでシュトゥットガルトと、フランクフルトは3月1日にホームでレヴァークーゼンと対戦する。
【スコア】
バイエルン 4−0 フランクフルト
【得点者】
1−0 45+2分 ミカエル・オリーズ(バイエルン)
2−0 61分 伊藤洋輝(バイエルン)
3−0 83分 ジャマル・ムシアラ(バイエルン)
4−0 90+3分 セルジュ・ニャブリ(バイエルン)