「猫を1匹捨てろ!」ペットを巡り大家とバトル、実家に出戻った43歳女性。人格まで非難され「一刻も早く出たくなった」

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2025年02月24日 09:30  日刊SPA!

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追い出された物件の前で怒りをあらわにする木村さん。「ペット可マンションで『猫を捨てろ』だなんて許せない!」
 不動産関連情報を発信するいえらぶGROUPによると、東京都墨田区など一部地域では、家賃が1.5倍も高騰! 物価高はすでに我々の住まいにも影響を及ぼしていたのだ――。加速する値上げで家を失った人たちの声を聞いた。
◆ペットを巡り大家とバトル、実家出戻りに

 木村紗枝さん(仮名・43歳)は、’24年8月まで2DKのペット可物件に暮らしていたが、大家との確執で家を失うハメになった。

「埼玉県の浦和駅から徒歩25分で家賃は8万5000円と条件はよくなかったのですが、ペット可の物件で飼い猫は住み心地がよさそうでした。でも、引っ越し当初2匹だった猫が3匹に増えてしまい、大家に『この物件はローンが17年も残っているんだから、猫が3匹もいたら汚れて困る! 敷金2か月分を追加で払うか、家賃を2万円上げるか、猫を1匹捨てろ!』と迫られ、どの条件ものめなかったので引っ越すことにしました」

◆人格非難までされ、「一刻も早く出たくなった」

 大家との交渉の余地はあったはずだが、口論した翌々月の’24年11月、木村さんは部屋を後にした。

「大家から『あなたはその年で独身だから責任感がないんだ』などと言いがかりをつけられ、一刻も早くこんな物件から離れたかった」と振り返る。

 しかし、突然の引っ越しに対応できるだけの貯金がなく、猫3匹を連れて実家の団地に戻るしか選択肢はなかった。

「私の退去後、すぐにその物件は入居者募集がかけられ、家賃が1万円上がっていました。結局は高く貸したくて追い出したんですよ」

 実家には自室もなく肩身が狭いという木村さん。引っ越し費用を稼ぐために、全国の夜の仕事に出稼ぎ行脚中だ。

取材・文・撮影/週刊SPA!編集部

―[物価高で[家を失った人たち]の悲劇]―

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