基本的に、上司や上層部の人には敬語を使いますが、例外もあります。それは、外部の人とお話しする中で、自社の人間を紹介したり、話題に出したりするケースです。
その際は、役職も外して伝えます。役職名は敬称で、尊敬の意味を持つ敬語の一種です。そのため、社外の人に対して自社の役職者について話すときは、「〇〇部長」ではなく「部長の〇〇」、あるいは「〇〇」(名前のみ)としましょう。なお、取引先など、社外の役職ある人を呼ぶときは、役職に「様」をつけず、「〇〇部長」と呼ぶようにします。
メールでCCに社内の人を入れるときも「〇〇様(さん)」ではなく「〇〇」(名前のみ)とします。「To:A商事 田中様 CC:弊社 佐藤」のような形ですね。対面でもメールでも、社内の人を指す場合は敬称略がルールとなりますので、注意が必要です。
では、具体的な例を見てみましょう。
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【社内の人に話す場合】高橋部長は14時にいらっしゃいます
【社外の人に話す場合】部長の高橋は14時にまいります
【社内の人に話す場合】鈴木社長はただいま会議に出席していらっしゃいます
【社外の人に話す場合】社長の鈴木はただいま会議に出席しております
【誤】〇〇課長様はいらっしゃいますか
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【正】課長の〇〇様はいらっしゃいますか
なお、相手が社内の人のご家族であった場合は、尊敬表現を使います。社外の人に伝える場合は「部長の高橋は外出いたしております」ですが、ご家族には「高橋部長は外出していらっしゃいます」と伝えるようにします。
(高田将代)
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