69歳の男性。国民年金は満額ではありません。もらっている厚生年金に経過的加算が上乗せされていることは、どこで確認できますか?

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2025年02月24日 18:30  All About

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年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。今回は、厚生年金の経過的加算についてです。
老後のお金や生活費が足りるのか不安ですよね。老後生活の収入の柱になるのが「老齢年金」ですが、年金制度にまつわることは、難しい用語が多くて、ますます不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。そんな年金初心者の方の疑問に専門家が回答します。

今回は、厚生年金の経過的加算についてです。

Q:69歳の男性。国民年金は満額ではありません。もらっている厚生年金に経過的加算が上乗せされていることは、どこで確認できますか?

「1955年2月生まれの69歳の男性です。現在、在職老齢年金を受け取っています。国民年金は満額ではありません。受け取っている厚生年金に経過的加算が加算されていることは、どのようにしたら分かりますか?」(とおるさん)

A:ねんきん定期便に記載されています

国民年金の加入期間は20歳以上60歳未満の期間になるので、20歳になる前や60歳以降に厚生年金に加入した期間は、老齢基礎年金が増えることにはなりません。しかし代わりに老齢基礎年金に相当する金額が、老齢厚生年金からの『経過的加算』として加算されます。

経過的加算は毎年、誕生月に届く「ねんきん定期便」で確認できますし、毎年6月に発行される「年金決定通知書・支給額変更通知書」に記載されます。

例えば、65歳以上の方は、図版の右、赤枠で囲ってある部分に経過的加算が記載されています。
ねんきん定期便の見本(出典:日本年金機構)

監修・文/深川 弘恵(ファイナンシャルプランナー)

都市銀行や保険会社、保険代理店での業務経験を通じて、CFP、証券外務員の資格を取得。相談業務やマネーセミナーの講師、資格本の編集等に従事。日本FP協会の埼玉支部においてFP活動を行っている。
(文:All About 編集部)

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