ソシエダで最終ラインの主軸に君臨するアゲルド [写真]=Getty Images 日本代表MF久保建英が所属するレアル・ソシエダが、最終ラインの主力を欠いた状態で“重要な3週間”に突入することとなりそうだ。スペインメディア『アス』が23日に報じている。
現在、レアル・ソシエダでは最終ラインに負傷者が相次いでいる。昨年9月に右ひざ前十字じん帯断裂断裂の大ケガに見舞われたマリ代表DFアマリ・トラオレが長期離脱を強いられているだけでなく、センターバックにも複数名のケガ人が出ている。スペイン人DFジョン・パチェコと同DFイゴール・スベルディアが問題を抱えており、23日に行われたラ・リーガ第25節レガネス戦を欠場した。
同試合は久保の今季公式戦7点目もあり、レアル・ソシエダが3−0と白星を飾ったが、同試合では新たな負傷者が発生。同試合の28分、モロッコ代表DFナイフ・アゲルドが、右ワイドの位置に張った久保をめがけたロングフィードを蹴ったあと、右太ももの辺りを抑えてピッチへ倒れ込む。一度はピッチに戻り、プレーを続行したものの、最終的にはベンチに交代を要求するシグナルを出していた。
同メディアによると、アゲルドは直前の土曜日に行われたトレーニングも欠席していたものの、イマノル・アルグアシル監督は疲労の軽減が目的だと説明していたようだ。交代後もベンチに座っていたところを見ると、長期離脱に発展する可能性は低いと見られる。だが、今季ここまで公式戦30試合に出場してきたアゲルドが離脱となると、レアル・ソシエダにとっては大きな痛手だ。
仮にアゲルド、スベルディア、パチェコが揃って離脱となると、レアル・ソシエダのトップチームでセンターバックを本職とする選手はスペイン人DFアリツ・エルストンドのみとなる。レガネス戦ではアゲルドに代わってU−19スペイン代表DFジョン・マルティンが起用されたが、同選手はここまで行われた公式戦わずか9試合しか出場しておらず、スタメンでピッチに立ったのは3試合のみ。レガネス戦の終盤にエルストンドに代わって送り出されたスペイン人DFルケン・ベイシアも、主戦場はBチームで、ここまでトップチームでわずか2試合の出場にとどまっており、経験不足は否めない。
ここから、レアル・ソシエダにとっては重要な試合が数多く控えている。まずはレガネス戦から中2日の26日、コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)準決勝ファーストレグのレアル・マドリード戦をホームで戦い、3月2日に次節のラ・リーガでバルセロナとのアウェイゲームが、6日にはヨーロッパリーグ(EL)・ラウンド16のファーストレグでマンチェスター・ユナイテッドとのホームゲームが続く。9日にはラ・リーガ第27節でセビージャをホームに迎え、13日にはEL・ラウンド16のセカンドレグでマンチェスターへ乗り込むというスケジュールだ。
この“重要な3週間”を前に、センターバックの選手層に問題を抱えることとなってしまったレアル・ソシエダ。現時点でクラブからアゲルドのメディカルレポートは報告されておらず、その状態には注目が集まっている。
【ハイライト動画】ソシエダは久保のゴールもありレガネスに完勝