なぜ2月いっぱいじゃない? 調教師免許が3月初週まで延びた理由
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2025年02月25日 07:00 netkeiba
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音無秀孝調教師(撮影:稲葉訓也) 春は出会いと別れの季節といわれるが、競馬界では2月末が節目となる。毎年この時期に多くのトレーナーが引退を迎えるが、今年は「3月2日」が最終出走日。かつては2月末日をもって調教師免許の満了としていたが、現在は開催日程が考慮されるようになった。これには、2020年から適用された制度が関係している。
19年までは日程に関わらず、2月末日が調教師免許の満了日とされていた。だがこれでは、最後の出馬投票が2月中、その後の開催日が3月中になった場合、投票時と出走時で所属厩舎が異なってしまう不都合があった。
今年は2月27日(木)が出馬投票日、3月1日(土)、2日(日)が開催日。かつてのルールでは、27日(木)にA調教師だったのが、1日(土)や2日(日)には転厩先のB調教師になっていた。こういったケースを解消するため、日本中央競馬会競馬施行規程に「調教師免許の満了日が木曜日、金曜日、または土曜日であるとき、有効期限後における最初の火曜日まで延長する」という文言が追加された。これにより、出馬投票と開催日の間に2月末を挟む場合でも、月曜日に代替開催となるケースを含めて、調教師が変わることがなくなった。
今年は美浦で2名、栗東で5名の伯楽が定年引退。加えて、栗東の村山明師が勇退となる。いずれにせよ、今週末が最後となることには変わりない。名トレーナーたちの雄姿を最後まで見届けよう。
【今年の引退調教師】
■定年
石毛善彦(美浦)
音無秀孝(栗東)
河内洋(栗東)
木原一良(栗東)
鮫島一歩(栗東)
藤沢則雄(栗東)
宗像義忠(美浦)
■勇退
村山明(栗東)
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