『ONE PIECE』『山と食欲と私』『ミスター味っ子』……人気漫画に登場した絶品カレーといえば?

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2025年02月25日 08:00  リアルサウンド

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 日本人に最も愛されている料理といっても過言ではないカレー。日本では近年人気を集めているスパイスカレーをはじめ、さまざまな種類のカレー店が多くあり、全国各地で盛り上がっている印象だ。


 カレー文化研究所によると、それは1872年に日本初のカレーレシピを紹介した本『西洋料理指南』が出版されたことが日本のカレー元年とされている。『西洋料理指南』は、上下2巻で、詳細にレシピだけではなくキッチン道具の説明もあり、西洋料理を取り入れた新しい食生活の提案まで書かれている。著者は「敬学堂主人(けいがくどうしゅじん)」。当時の官僚がペンネームを使用し著したといわれている。


 『西洋料理指南』に掲載されたカレーのレシピには、大きく異なる点がひとつ。まだ牛や豚を食べる習慣のなかった日本人向けなのかどうかは判然としないが「赤蛙」との記載が。つまりはカエル。カエルを食べる習慣のあったフランスからの影響も推測されているが、今ではちょっと考えられない具材である。実際にレシピを再現した人たちからは賛否両論の声が上がっているようだ。


 漫画でも多種多様なものが登場し、読者を賑わせてきた。ここでは数多く登場したカレーの中から印象的なものを紹介していきたい。


『山と食欲と私』ミートソースカレー

 信濃川日出雄原作の『山と食欲と私』。主人公の日々野鮎美らが作るユニークなアウトドア飯が人気となっている。作品に出てきた一風変わったカレーが、ミートソースカレーだ。これはまずミートソースをフライパンに開けて熱したあと、そこにカレールーとフライドガーリック、そして乾燥パセリを入れたカレーである。


 ありそうでなかったカレーとミートソースの融合、そしてガーリックのインパクト。簡単ながら工夫がなされたカレーといえよう。ミートソースカレーはYouTubeチャンネル「ご飯がススム Today's mealYouTube」でも再現されている。


『ONE PIECE』海軍カレー

 『ONE PIECE』で、サンジがヒントを与えつつタジオが作った海軍カレー。ニンニクとヨーグルト、ターメリック、トマト、ガラムマサラなどでルーを作ったもの。


  サンジが調理場のコンロから出た火でタバコを吸うという『美味しんぼ』の海原雄山が目撃した場合、即座につまみ出されそうな描写もあったが、実はこれもサンジの火加減を強くするように仕向けた「ヒント」。最後に試食しカレーの「コクが出ない」と悩むタジオにわざと調理場にあったリンゴを食べて、さり気なく教える描写もあった。


 海軍カレーは旧日本海軍の兵食がルーツといわれる。現在もその味は愛されており、神奈川県横須賀市の「横須賀海軍カレー」や広島県呉市の「呉海軍カレー」などが有名だ。「タジオの海軍カレー」は漫画の中でも人気のカレーだけに、多くのYouTuberなどが再現している。


『ミスター味っ子』浪速カレー丼

 『ミスター味っ子』のカレー対決で、ライバル関係にあった味吉陽一と堺一馬がタッグを組み、浪速の丼兄弟とカレー丼で対決した際に出した料理だ。



  特徴はカレー丼のなかに、すずめと雛鳥の肉を練り合わせたつくねが入っていること。つくねは肉汁が串から出ないように焼くのがポイントだった。さらにカレーのルーに加え、照り焼きしたときに出た肉汁をご飯の底の底にまで染み込ませるなどして、四重構造にした驚きの逸品である。


  そば屋にあるような「カレー丼」を味わいたい人におすすめの料理だが、レシピは手間のかかるものなので再現はかなり難しいかもしれない。


『スーパーくいしん坊』水なしカレー

 アクロバティックな料理が次々と登場し、伝説とまで称される漫画『スーパーくいしん坊』。そのなかで登場するカレーも、ぶっ飛んだものだった。


 このカレーは香辛料の味をしっかりと出すために、水を一滴もつかわないのがポイント。玉ねぎをみじん切りにして、バターを大量に入れ火にかけて溶かした鍋に入れ、ラップをして爪楊枝で数カ所穴を開け、相撲中継が終わるまで待つ。


 その後パイナップルと30種類の香辛料を調合した、肉などを鍋に入れ、煮詰めて完成だ。かなりユニークな水なしカレーだが、このカレーを再現した人の評価を見ると、香辛料の味がダイレクトに出て美味しいという高評価が多くある。カレーを趣味でつくっている人は、ぜひ試してみてはいかがだろうか。



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