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パドレスのダルビッシュ有(38)が日本時間25日、今キャンプ2度目の実戦形式の打撃練習に登板した。
登板前のブルペンでは今季から加わったM.マルドナード(38)と、投球前に入念に打ち合わせ。メジャー15年目、エンゼルス時代には大谷翔平(30)とバッテリーを組んでいたベテランが同学年のダルビッシュとコンビを組んだ。
さらにブルペンではアドバイザーを務めている野茂英雄氏(56)がダルビッシュのピッチングを入念にチェックした。ダルビッシュは「前回のライブBPでスプリット以外の球は全部同じように出てくる。リリースが見えないんだけど、スプリットの時だけ“スプリット”って出てくるから、握りをこうやってこういう風にリリースしたほうがいいよと教えていただいた」と日本人メジャーの先駆けでもある“レジェンド”からアドバイスを受けていた。
38歳コンビで実戦形式の打撃練習に登場すると、先頭打者にいきなり初球をセンター前に弾き返された。それでもダルビッシュは続く打者をセンターフライ、さらには変化球で空振り三振、ショートゴロと後続を抑えた。ダルビッシュは「球も走っていたし、コントロールも全体的に良かった。打者の反応を見ながらマルドナードと息を合わせていくというか、そういうことを考えていました」と話した。
2イニング目には右打者に対してチェンジアップが大きくそれて、マルドナードも捕球できなかった。「ずっと右バッターにはチェンジアップを投げていて、抜けたりとかヒットにされたりとかあったんですけど、抜けたのを見て“あっダメだ”と思ってスプリットに変えた。まったく怖がらずに、右打者に慣れない球種をあそこにちゃんと投げ切れたというのは良かった」とすぐに修正。そのスプリットで空振り三振を奪った。
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球速は95マイル(153キロ)出ていたことについては「前回のライブBP終わってからいろいろメカニックスを見直して、変えてこの前のブルペンから球速は出ていたので、体の状態が普通であればそれくらい出るのかなと思ってましたけど、ちゃんと球速が出ていたのはホッとする」とコメントした。