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ポリプラスチックス(東京都港区)は、長繊維セルロース強化ポリプロピレン(PP)樹脂「PLASTRON LFT(Long Fiber Reinforced Thermoplastics)RA627P」を発売した。同樹脂は、PP樹脂とバイオマス材料であるセルロース繊維を複合化した。低密度で高い損失係数を持つPP樹脂を再生セルロース長繊維で強化することで、密度の増加や損失係数の低下を抑えつつ、剛性を高めた。
スピーカー振動板などの音響機器部品や産業機器部品の筐体(きょうたい)など、高い制振性が求められる製品に適している、としている。同樹脂を使うことで、製品を軽量化するとともに、生産から流通、再利用までの全過程で生じる温室効果ガスの総量を二酸化炭素に換算して表示した「カーボンフットプリント(PCF)」が非常に小さく、環境に配慮した製品開発が可能となる。
同樹脂の特徴を説明するため、同社のサイトで「制振性に優れた環境配慮型PLASTRON(R) LFT新グレード販売開始〜音響機器部品や産業機器部品の制振対策と軽量化・高剛性を実現します〜」を公開した。
同社は今後、PCFをさらに低減するため、リサイクルPP樹脂を使用した新グレードの開発を進めているという。
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