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出典:セキララゼクシィ
恋人と同棲したら生活費はいくらかかるか、ご存じですか?この記事では、ファイナンシャルプランナーで節約アドバイザーでもある丸山晴美さん監修の下、同棲に必要な1カ月の生活費目安と、家賃の相場や各費用の計算によるシミュレーション方法、1人暮らしと比べて安いかどうかなどを解説します。
同棲カップルの生活費1カ月分の目安
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出典:セキララゼクシィ
結婚前のカップルが同棲した場合、共有してふたりで支払うものは、家賃・食費・光熱費・水道費・日用品・通信費などが考えられます。
これらの費用の1カ月にかかる2人世帯の生活費の平均は次の通りです。
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●家賃
110,027円
●食費
72,399円
●光熱・水道費
21,619円
●家具・家事用品
11,187円
●交通・通信費
36,472円
●合計:251,704円
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【データ出典】
※家賃:株式会社リクルート住まいカンパニー「賃貸契約者動向調査(首都圏)」(2023年度)
※食費〜交通・通信費:総務省統計局統計調査部消費統計課「家計調査 家計収支編 二人以上の世帯」(2023年)
こちらは幅広い年齢層で調査した平均値です。生活費の大きな割合を占める家賃も住む地域や条件によって異なるので、生活費のおおよその目安として参考にするといいでしょう。
そして、この項目に「貯蓄」を追加するのがおすすめです。多くの場合、同棲するカップルには目的があります。
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同棲と1人暮らしはどちらが安い?
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出典:セキララゼクシィ
好きだから一緒に暮らしたいのはもちろん、同棲には経済的メリットもありそうですよね。そこで、同棲と1人暮らしではどのくらい生活費が節約できるのかを検証してみましょう。
一般的に2人暮らしの生活費は1人暮らしの1.5倍とされています。家賃・光熱費・水道費・食費などは1人暮らしの2倍かかるわけではなく、シェアできるので割安になります。お互い1人暮らしをしているなら、一緒に暮らした方が生活費は節約できるというわけです。
しかし、懸念点もあります。恋人同士で一緒に住むと、外食費やレジャー費が増える場合があります。
残業で夕飯が作れない時、1人だと簡単に済ませるけど2人だと仕事の帰りに待ち合わせをして外食して帰ろう、などとなりがちです。一緒に住んでいると、休日に出掛ける機会も増えるでしょう。
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また、1人暮らしよりも生活費が抑えられるので手元に残るお金が増えますが、それをそのまま趣味や交際費に使ってしまい、結局お金が貯まらない、という人もいます。
計算上、同棲の生活費は1人暮らしよりも安くなるはずですが、暮らし方やお金の使い方を意識しなければ出費が増えてしまいます。浮いたお金をどう使うか、しっかり計画を立てるとよいでしょう。
同棲の生活費をシミュレーションしたい!計算方法は?
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出典:セキララゼクシィ
同棲したらどのくらい生活費がかかるのか、何にどのくらいかければいいのかなど、計算してみましょう!気になる分担方法も紹介します。
ふたりの生活費の目安を算出する
2人暮らしの生活費の平均値は、前述した通りです。でも、実際のふたりの収入で考えるとどうでしょうか?
お互いの収入に見合った生活費を算出し、その範囲内で収まるように各項目の予算を立てると無理なく暮らせます。
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●家賃
ふたりの手取り収入合計の3割以内
●食費(外食費含む)
ふたりの手取り収入合計の2割以内
●光熱・水道費
ふたりの手取り収入合計の1割以内
●日用品
5,000円
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ふたりで共有して支払う生活費は、ふたりの手取り収入を合計した金額の約6割以内で収めるのが目安です。残りの4割を貯蓄に回したり、自由に使います。
ふたりで貯めるお金が「2年以内に100万円」「100万円貯まったら結婚」などと、期限や額が決まっている場合は、先取りで貯蓄をしながら目標に対してどう進んでいくかの計画を立てましょう。
ふたりで管理できる口座を作り、いつでもお互いが確認できると、「あと半分だね」「予定通りだね」などと、達成に向けて楽しく進むことができますよ。
生活費の分担方法を決める
同棲の生活費のシミュレーションとして、お金の分担方法をどうするかも重要です。結婚前の同棲カップルに多い4つのパターンを紹介します。
収入を1つにまとめてやりくりする
ふたりの収入を合算し、その中から家賃や生活費を支払い、お互いにお小遣いを取り、余った分は貯蓄する、という方法です。
かなりの信頼関係が築けていなければ難しいですが、お金の収支が明確で貯蓄もしやすく、生活費のやりくりとしては理想形です。結婚を前提としているカップルにおすすめの方法です。
決めた金額を出し合う
お互いに毎月決めた金額を出し合い、その中でやりくりする方法。同額でもいいですが、収入に応じて金額に差をつけてもいいでしょう。
同棲カップルに多く見られる方法で、出している金額が明確なのでもめることも少なく、対等な関係を築きやすいのが利点です。
支払う費用を分ける
家賃と水道・光熱費を契約者が払い、食費や生活費はもう一方が払うというパターンも比較的多い方法です。
しかし、食費や生活費は家計簿などを付けて明確にしないと、いくら支払っているのかが曖昧になってしまいます。
そのためお互いが「家賃を払っている自分の方が多く出している」「食費も生活費もけっこうかかることを相手は知らない」などと思い、モヤモヤしてしまいがちです。また、お互いの貯蓄額が見えにくくなりやすいのも懸念点です。
お金のモヤモヤは家事分担にも影響しやすいので、この方法にする場合は、毎月の食費や生活費を明確に算出しつつ、家事分担もはっきりさせておく、という対処を早めにするとよいでしょう。
ひとりの収入でやりくりする
一方の収入だけで生活費をやりくりし、もう一方の収入は全て貯蓄に回す、という方法もあります。結婚前提で、収入に差があるカップルに多く見られるケースです。
同棲カップルにアンケート1.生活費の分担はどうしてた?
同棲経験者の実際の声を見てみましょう。生活費の分担についてのアンケート結果を紹介します。
Q.同棲中、生活費の支払い分担はどのようにしていますか?
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出典:セキララゼクシィ
※データ出典:マクロミル
具体的な分担方法
「家賃や光熱費、食費など全て折半にしている」(26歳/女性)
「家賃は自分が払い、光熱費は彼女が払っている」(27歳/男性)
「月15万円ずつ同じ口座に入れて、その予算で生活する」(24歳/女性)
「全体の出費に対して収入で負担金を決める」(20歳/男性)
「彼の方が私よりも収入が多いので、家賃は折半だが光熱費は出してもらっている」(29歳/女性)
「家賃と光熱費は自分が全額払い、食費や雑費は彼女が払う」(37歳/男性)
生活費の分担方法は「総額を折半する」が一番多く、次いで「収入が多い方が多く支払う」、「生活費の項目ごとに担当を決めて支払う」となり、この3パターンで約9割を占めています。
毎月の総額を細かく折半にしているというよりも、決まった金額をお互い出し合ってその中でやりくりしている、という方法を取っているというコメントも多く見られました。
同棲カップルにアンケート2.生活費でもめたことはある?
同棲生活でもめたことがあるかについては、以下のような結果になりました。
Q.同棲を始めてから、生活費について恋人ともめたことはありますか?
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出典:セキララゼクシィ
※データ出典:マクロミル
もめた理由
「彼がお金を多く払っているから、家事はやらなくていいと思っているところがある」(27歳/女性)
「不当に多くの支払いを求められた」(32歳/男性)
「彼が必要ではない物を欲しがり、無駄だと感じたので」(31歳/女性)
「電気の消し忘れや水道の出しっ放しなど、細かく注意された」(31歳/男性)
もめないために工夫していたこと
「共用の口座を作って生活費の管理をしている」(39歳/男性)
「アプリで家計簿を共有している」(39歳/女性)
「常に話し合っている」(26歳/男性)
「彼が多く支払ってくれているので、家事を頑張っている」(33歳/女性)
もめる理由、もめないために工夫していること、どちらもほとんどがお金と家事の分担についてでした。経済と家事のバランスは同棲生活において重要なポイントとなっているようです。
もめない工夫で多く見られた、生活費を明確にして共有する、常に話し合う、などが効果的な方法といえそうです。
同棲カップルにアンケート3.同棲中、節約のためにしていたことは?
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出典:セキララゼクシィ
同棲中に実際に行っていた節約方法を男女別に見てみましょう。
女性の回答
「自炊を頑張る」(32歳)
「外食を頻繁にしない。お酒を家で飲む」(36歳)
「お弁当を持っていくようにしている」(22歳)
「節電、節水を心がける」(25歳)
「生活費は全ての予算を1週間ごとで分けている」(25歳)
男性の回答
「定価で物を買わない、旅行もなるべく安い方法を探す」(26歳)
「週末にまとめて買い物をする」(27歳/男性)
「お互い仕事を忙しくして、ムダな外出を避ける」(25歳)
「余計なものを買わないように帰り道にコンビニやスーパーに寄らない」(20歳)
「ポイ活をして可能な限り小銭を節約する」(39歳)
女性は食費や光熱・水道費など生活費そのものを節約し、男性は無駄遣いを控えお得さを求めるなど生活費以外で出費を抑える傾向が見られました。
どちらも効果的な節約方法。意識することが大切ですね!
同棲カップルにおすすめの節約方法!

出典:セキララゼクシィ
同棲を機に、将来のために貯蓄したいというカップルにおすすめの節約方法を紹介します。
自炊をメインにして食費を抑える
生活費の中で一番やりくりしやすいのが食費です。工夫次第で大きな節約効果が得られます。
自由に外食やお総菜を利用していると軽く月に10万円は超えてしまいますが、食事は自炊を中心にして外食は減らし、お昼は手作りのお弁当を持参すると、ふたりで6万円以内に収めることも可能です。
「外食は月に●回」「お総菜を買うのはふたりとも残業の時だけ」、などとルールを決めるといいですね。食材も週末にまとめ買いをして作り置きをすれば、無駄なく節約できます。
1カ月分の食費を共通のお財布やプリペイドカードにチャージすると、予算内でやりくりしやすくなります。
2枚のカードで管理できるチャージ式のカードや支払い履歴をお互いが確認できるアプリ連動型サービスもあるので、便利なツールを使用するのもおすすめです。
光熱・水道費を抑えるポイントを知る
毎月の電気、ガス、水道代なども節約できるポイントがたくさんあります。省エネのコツを公開している電力会社やガス会社も多いので、利用している会社の公式ホームページをぜひチェックしてみてください。
冷暖房や給湯器の設定温度を変え、洗濯機や掃除機、ガスコンロの使い方を工夫するなど、省エネを意識するのとしないのでは、毎月の光熱・水道費に影響します。
省エネな暮らし方を習慣にすると無理なく節約することができるので、エネルギーの使い方を見直すといいでしょう。
同棲を始めるときに購入する家電は、省エネタイプのものを選びましょう。また、食器は手洗いよりも食洗器を利用した方が節水になるなど、機能的な家電を導入すると家事の負担だけでなく水道・光熱費も減らせる場合もあります。
ふたりの経済圏を揃えてポイントをためる
日々の消費活動でポイントをためることも節約に繋がります。ふたりのポイント経済圏を揃えると、よりたまりやすく使いやすくなります。
この場合の経済圏とは、消費などの経済活動を同一グループのサービスで完結させ、よりポイント還元を受けられるようにするシステムのこと。通信キャリアやクレジットカード、ECサイト、大手スーパーなどを中心とした経済圏がたくさんあります。
ふたりでためるポイントの種類を決め、銀行や通信キャリア、利用するスーパーなどを揃えると、効率よくためることができます。現在利用している通信キャリアかクレジットカードから経済圏を決めるとスムーズです。
ポイントがたまるだけでなく、同じコード決済を使うことでふたりの間の送金に手数料がかからないので、外食費の割り勘や生活費の入金など、お金のやりとりがスムーズにできるようになります。ためたポイントで買い物をしたり旅行に行ったりできるので、楽しみながら節約できます。
デートはお得なサービスを活用する
同棲したら、ふたりで出掛ける機会も増えるでしょう。毎月のデート代やレジャー代をケチるのではなく、割引サービスを活用するのがおすすめです。
テーマパークの年間パスポートや幅広い施設が割引になるサブスクなど、お財布にやさしいサービスはたくさんあります。その日の気分で行きたいところを決めるのもいいですが、計画的に利用してみてはいかがでしょうか?
「今年は●●の年パスを購入しよう」「●●の早期割引を利用しよう」などと、節約も楽しみの一つと考えるといいですね。
同棲は、お互いモヤモヤしないことが大事!
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出典:セキララゼクシィ
同棲を考えているなら、事前にお金と家事の分担についてお互いの考えを擦り合わせることが大切です。曖昧にしたまま同棲生活がスタートすると「相手が生活費を多く払っているから、家事はしなくていいと思っているのかな……」「生活費は折半なのに、家事分担が公平じゃないのはなんでだろう」という不満があっても、もめることを避けて言い出しにくくなってしまいます。
お金と家事のバランスを取るのが理想的ですが、お互いに何かあっても支えていく思いやりを持つことも必要。お互いが納得できる形でスタートすると、ふたりの将来を前向きに考えられる楽しい同棲生活になるはずです!
取材・文/仲西なほ子
【監修】
丸山晴美さん
節約アドバイザー、ファイナンシャルプランナー、消費生活アドバイザー
旅行会社、コンビニ店長などを経て2001年節約アドバイザーとして独立。食費はもちろん生活全般の節約術・ライフプランを見据えたお金の管理運用のアドバイスなどさまざまなメディアで活動中。
公式サイト:http://www.maruyama-harumi.com
【アンケート データ出典】
・ご自身に関するアンケート
調査期間:2024/12/12〜2024/12/13
有効回答数:312人(男性156人、女性156人)
(インターネットによる20〜30代男女向けアンケート調査 調査機関:マクロミル)