エトー氏の息子がラ・リーガデビュー、翌日にはBチームでハット達成! 現地紙も父親譲りの得点力に注目

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2025年02月25日 14:46  サッカーキング

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ラ・リーガデビューを飾ったFWエトー(写真左) [写真]=Getty Images
 22日のビジャレアル戦でラ・リーガデビューを飾った、ラージョ・バジェカーノに所属するFWエティエンヌ・エトーに注目が集まっている。

 2002年8月18日生まれのエティエンヌ・エトーは現在22歳。かつてバルセロナやインテルで活躍した他、カメルーン代表の最多得点記録保持者であるサミュエル・エトー氏を実父に持っている。偉大なる点取り屋の“サラブレッド”は、父がプレーしたマジョルカのカンテラでキャリアを築いた後、複数クラブを経て昨夏にラージョ・バジェカーノのBチームに加入。すると昨年10月には、コパ・デル・レイ1回戦のビジャムリエル戦で、トップチームデビューかつ初得点を記録していた。

 そんなエトーは、22日に本拠地『バジェカス』で行われたラ・リーガ第25節ビジャレアル戦で3試合連続となるベンチ入りを果たすと、1点ビハインドで迎えた87分にMFアルバロ・ガルシアに代わって投入され、スペイン最高峰での始まりの一歩を踏み出した。結局、この試合には0−1で敗れたものの、『アス』によると、翌23日にはBチームのリーグ戦(5部相当)に出場しており、なんとハットトリックの大活躍を見せたという。これで、23試合出場・21得点と同リーグの得点ランキングで首位となっていることを伝え、「忘れられない瞬間を積み重ね続けているエティエンヌ・エトーにとって、素晴らしい週末となった」と総括した。

 なおエトーは、ビジャレアル戦後に自身の公式Instagramを更新。プロサッカー選手の息子だからこその苦悩もあったようで、「子供の頃、僕は『大人になったら何になりたい?』という問いに付きまとわれていた。サッカー選手。そう答えるのが政治的に正しいのか、それとも本当は何になりたかったのか…よくわからないままだったよ」と吐露しつつも、「でも、長い年月を経て、僕は自分がサッカー選手になるという揺るぎない決意と意思を固めていたことに気づいた」と明かした。

 そして、エトーは「家族、友人、そして代理人のペペ・メサスに感謝したい。彼らは僕の支えとなってくれた」とした上で、とりわけ母マリアン・ピネダ氏への思いの丈を綴った。両親の離婚により、ピネダ氏に育てられたバックグラウンドを持つ、同選手は「この旅において頼れるパートナーだったママへ、僕たちはいろいろなことを乗り越えてきたけど、あなたは一度もそばを離れることはなかった。これまで歩んできた道のり、交わしてきたすべての言葉、必要なときにいつも与えてくれる心地よいハグに感謝している。あなたは間違いなく僕の人生で最も特別な人」とコメントした。

 また、父に対しても「パパへ、あなたは僕にとって大きなインスピレーションだった。父が成し遂げたすべてのことが、僕が自分の夢を追いかける後押しになったんだ」とし、「始まりの日から僕を歓迎してくれたチームメイト、それから2チーム(Bチームとトップチーム)のコーチングスタッフにも感謝している。とくに、僕の夢を叶える手助けをしてくれたイニゴ・ペレス監督にね。そして、クラブとその素晴らしいファンにもありがとうと伝えたい。この夢が単なる逸話で終わらないよう、これからもさらに努力を続けていく」とさらなる活躍を誓っている。

 父親譲りの得点力の片鱗を見せているエティエンヌ・エトー。ブレイクの予感が漂う“サラブレッド”の今後に注目だ。

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