写真 美容ライターの遠藤幸子です。春を前に、色とりどりの魅力的なリップが続々と発売されるこの時期。素敵なリップメイクを楽しみたいところですが、塗り方次第で老けて見えてしまうことも。
今回は、40代女性がやってしまいがちな「老けて見えるリップの塗り方」と、「若く見えるリップの塗り方」、そして「若く見えるリップ選びのポイント」について紹介します。
◆やってはいけない「老けて見えるリップの塗り方」
リップの塗り方が古い、あるいは、エイジングサインを悪目立ちさせる塗り方をすると老けて見えることがあります。この機会に見直しましょう。
(1)輪郭を取ってから均一にしっかり塗る
輪郭を取ってから均一にしっかり発色させるようにリップを塗ると、抜け感がなく、古臭い印象に見えて老けて見える可能性があります。
(2)直塗りでグリグリ塗る
直塗りでグリグリ塗ると、リップの色や質感によっては古臭い印象に見え、老けて見える可能性があります。
(3)輪郭がぼんやりしている
指にリップを取り、ポンポンと塗る方法がありますが、輪郭部分がぼやけたように仕上げると、口角が下がって見えて老けて見える可能性があります。
◆若く見えるリップ選びのポイント
ここまで、老けて見えるリップの塗り方を紹介しました。若々しい印象の口元に見せるためには、どのようなアイテムを選ぶかも大事です。
若く見えるリップの塗り方を紹介する前に、若く見えるリップ選びのポイントについてお話ししておきましょう。
(1)肌に透明感を与え、顔色をパッと明るく見えるものを選ぶ
似合う色はそれぞれですが、実際に塗ってみて肌に透明感を与え、顔色がパッと明るく見えるものを選びましょう。
自分に似合う色を選ぶのにパーソナルカラー診断などを参考にするのもひとつですが、それに囚われるとかえって自身の肌の青みや黄みを引き立たせることがあります。その結果肌がくすんで見え、老けて見えることもあります。
そのため、理想は実際にそのカラーを試してみて判断すること。イエベ、ブルベ問わずほどよい青みがあるカラーで血色感のあるものが肌に透明感を与え、生き生きとした印象に見せてくれる傾向にあります。
(2)唇のアラを悪目立ちさせないものを選ぶ
年齢を重ねると口角のくすみや縦じわなどが気になる傾向にあります。リップメイクではそれらをカモフラージュし、若々しく魅力的な唇に見せることが大事です。
唇にくすみがあるなら、淡いカラーのリップではカモフラージュできない可能性が高いです。コンシーラーで補正するか、カモフラージュできる程度濃く発色するカラーのリップを選びましょう。
また、マットなリップは唇の縦じわが目立つ傾向にあります。完全にマットな質感のリップは避け、艶やかなリップか、自然なツヤを秘めたセミマットな質感のリップを選びましょう。
◆若く見えるリップの塗り方
メイクは、自分をより魅力的に見せるひとつの手段。得をしても損をすることは決してないように若々しい印象に見えるリップの塗り方をマスターしましょう。
(1)輪郭がぼやけている場合や唇のくすみがひどく気になる場合はコンシーラーで整える
唇の輪郭がぼやけていると口角が下がった印象の口元に仕上がりがち。コンシーラーで口角が上がって見えるように整えましょう。境目はしっかりとぼかすことを忘れずに。
また、唇のくすみがひどく気になる場合にはリップの発色を損ねる可能性があります。そのためコンシーラーやリップベースなどでくすみを払拭しておくことが大事です。
このほか、グラデーションメイクをするときには逆に輪郭を全体的にぼかすようにコンシーラーを塗り、口角を上げるようにリップメイクします。
(2)リップはグラデーション塗りが正解。直塗りで難しいなら、リップブラシや指塗りで
今ならリップは、内側から外側に向かって徐々に薄くなるように塗るグラデーション塗りが正解です。ティントリップやリキッドルージュなどはやりやすいかもしれませんが、通常のリップスティックを直塗りすると難しく感じられるかもしれません。
その場合はリップブラシや指で塗るのがおすすめです。その場合は変に塗り残す箇所がないように注意しながら丁寧に塗りましょう。
(3)最後に唇を軽く擦り合わせてなじませる
最後に唇を軽く擦り合わせて上下のリップを自然になじませましょう。濃く塗りすぎてしまった場合には軽くティッシュオフするなど最後に調整することも大事です。
塗り方ひとつで印象を変える可能性が高いリップ。ぜひ参考にしていただき、若々しく見える塗り方にアップデートしましょう。
<写真・文/遠藤幸子>
【遠藤幸子】
美容ライター/エイジング美容研究家 スキンケア・アンチエイジング両アドバイザーの資格を保持。Webを中心に美容に関するコラムを寄稿するほか、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌、インフォマーシャル、広告などにも出演。Instagram:@sachiko_en