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赤ちゃんを抱いてトイレに並んでいた女性に、中学生ぐらいの女の子たちがかけた言葉と対応がSNSで話題に。そのときの様子について話を聞きました。
ショッピングモール「アリオ倉敷」(岡山県倉敷市)のトイレでのできごとを、「すごく嬉しかった」と振り返るのはCHOCOさん(@koyachoco628)。眠っている乳児の息子とともに列に並んでいたときに、その女の子たちが、「広いとこ空いたので先にどうぞ。赤ちゃんいるから」と順番を代わってくれたのです。
「友達と楽しく喋って周りなんか見えない人もいるのに、後ろに赤ちゃんがいるって気づき、広いところが使いやすいだろうと考えてくれる思いやりよ」と感動してThreadsに投稿したのでした。
投稿を見た人からは、中学生の行動を称える声、地元民からの喜びの声が多く寄せられました。
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「素晴らしい観察力と行動力。迷いもなくできるなんて本当にスゴイですね」
「譲る心根もさることながら、広い場所のほうが良いだろうと気づける機転も素晴らしい」
「うわー!岡山在住です そんな優しい子がいるなんて ほっこりです!!」
「地元のうれしいエピソードに心が温まりました」
一方で、「気づけるのがすごい!! 以前0歳児抱っこ紐2歳児バギーで、トイレ長蛇の列で、やっと順番が来ても狭い個室は難しくて… 泣きそうになりながら、広い個室が空くまで5人くらい譲った事がありました」と、子ども連れのトイレ利用の難しさについて語る人もいました。
今回のように、子連れ時にうれしい心遣いについて、3人の男の子を育てるCHOCOさんにたずねました。
「便座の前が広いと頭をぶつけずにすむ」
「抱っこ紐したまま用を足すつもりだったから普通のところでも大丈夫ではあったのですが、大変うれしかったので、その好意を受け取りました。実際、抱っこ紐を使用したままトイレを利用する場合は…私だけかもしれませんが…立ち上がったりズボンを上げたりするのに前のめりになるので、便座の前が広いと頭をぶつけずにすむのでありがたいです」
また、子連れの際に広さが重要な理由について、「ベビーカーならそのまま入れますし、上の子も一緒にいる時も、広い個室だと助かります」と話してくれたCHOCOさん。
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トイレを出たときに、改めてお礼を伝えようとしたときには女の子たちはおらず、「子連れの私を思いやってくれたことがとてもうれしかったです。素敵なお嬢さんたちに出会えてとても幸せな気持ちになりました。ありがとう!」と、彼女たちの幸せを願っています。
小さな気遣いに心から感謝
抱っこ紐でもベビーカーでも、子どもを連れていると、大人1人でいる時よりもスペースにゆとりが必要。特に子どもが小さい場合は、1人や子どもだけで待たせておくことができず、歩かせたり、抱っこしたりして移動するのも大変です。そんなときには、周囲の気遣いが大変うれしいそう。
「スーパーマーケットでは、使い終わったカートやカゴを戻してくださる方が時々いらして、うれしいです。駐車場に持ってきたカートを『これから買い物だから』と戻していただいたことが何度かあります。子どもを連れてお店まで戻るのは大変なので助かります」
また、子どものオムツを替えていた際に、「ちょうど来た清掃の方がゴミ袋を下さり『捨てとくから置いといてください』と言っていただいた時は、お気遣いに感動してして店舗に投書いたしました」と、しっかりと担当者にまで感謝の気持ちが届くように、行動されたCHOCOさんも素敵ですよね。
さりげなく気を配り、助けてくれる人がいると、その場に受け入れられたようなあたたかな気持ちに。過剰に気を使い、何でもしてあげる必要はありませんが、どういった場面でのサポートが役立つか知っていると、CHOCOさんがトイレで出会った女の子たちのように、助けが必要な時に気づいて、迷わず行動できそうです。
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(まいどなニュース/Lmaga.jpニュース特約・谷町 邦子)