決勝弾を挙げた中村敬斗 [写真]=Getty Images クープ・ドゥ・フランス準々決勝が25日に行われ、アンジェとスタッド・ランスが対戦した。
モナコとのラウンド32をPK戦の末に突破したスタッド・ランス。続くラウンド16では5部カテゴリーながら快進撃を続けたブルゴワン・ジャリューと激突し、またしてもPK戦で勝ち抜きを決めた。準々決勝で対戦するのは同じくリーグ・アンを戦うアンジェ。4強入りをかけた大一番にMF伊東純也、FW中村敬斗、DF関根大輝は揃って先発出場を飾った。
試合は立ち上がりからスタッド・ランスが攻勢を強め、16分に大きなチャンスを創出。ポゼッションで相手を押し込みつつ、右サイドでボールを持った関根が伊東に縦パスを出す。テンポ良く繋いでテディ・テウマが左サイドに展開。フリーとなっていたセルヒオ・アキエメが左足でゴールを狙うが、シュートは枠の右に逸れてしまった。
対するアンジェも33分に右サイドでコーナーキックを獲得。キッカーを務めたファリド・エル・メラリが右足でアウトスイングのクロスを蹴り入れる。鋭く落ちたボールにジム・アレヴィナが頭で反応。ニアで合わせてヘディングを放ったものの、スタッド・ランスGKイェヴァン・ディウフがビッグセーブでチームを救った。
そんななか、79分にスタッド・ランスが均衡を破る。ガブリエウ・モスカルドから縦パスを受けたウマル・ディアキテがボールを収め、右サイドをフリーで駆け上がる関根へと配球。ボックス内をうかがいながら右足でピンポイントクロスを入れると、ディフェンダーの間に飛び込んできた中村がヘディングで合わせる。頭でミートさせたシュートがネットを揺らし、貴重な先制弾を挙げた。
しかし、このままタイムアップかと思われた90+5分にアンジェのバンバ・ディエンが起死回生の同点弾をマーク。スタッド・ランスは3試合連続のPK戦に臨むことになった。先攻スタッド・ランスの1人目は中村。真ん中に蹴り込んで成功させた。アンジェは2人目のキッカーがGKにストップされる。スタッド・ランスの4人目には伊東が登場して成功。以降は全員が決め切り、5−3でスタッド・ランスがPK戦を制した。クープ・ドゥ・フランス準決勝は4月2日開催予定となっている。
【スコア】
アンジェ 1−1(PK:3−5) スタッド・ランス
【得点者】
0−1 79分 中村敬斗(スタッド・ランス)
1−1 90+5分 バンバ・ディエン(アンジェ)