画像提供:マイナビニュース三井不動産は、ダイキン工業、エクセルギー・パワー・システムズ、Yanekara、Shizen Connectと連携し、2025年冬より不動産アセットが有する分散型エネルギーリソースを活用した「エネルギー・リソース・アグリゲーション事業」の実証実験を、柏の葉スマートシティで開始する。
脱炭素社会の実現に向けて、再生可能エネルギーの主力電源化が進んでいるが、電力系統の安定運用に向け「需給調整市場」が設立され、需要側が電力使用を制御することで生まれる「調整力」を売買する仕組みの本格運用が24年度より開始している。
需給調整市場が求める調整力を生み出すためには、系統用蓄電池事業など、さまざまな手法があるが、不動産アセットが有する複数の分散型エネルギーリソース(空調機器、給湯器、発電機、蓄電池、EV充電器等)を統合制御し、調整力を総合的に生み出す実証実験は業界初となる。
実証実験の目的は、不動産アセットが有する、分散型エネルギーリソース機器(空調、給湯、発電機、蓄電池、EV充電器等)の統合制御による、エネルギー・リソース・アグリゲーション事業展開に向けた環境整備。
STEP1「制御実証」では、分散型エネルギーリソース機器により創出可能な調整力量の詳細化を行う。STEP2「市場投入実証」では、需給調整市場からの模擬的な指示に応じた制御実行による達成度評価を実施。STEP3「市場運用実証」では、需給調整市場からの模擬的な指示に応じた制御・市場運用による事業経済性評価を行う。(フォルサ)