ジムでナンパされて困惑、男性の妻にチクったら“トンデモ発言”にア然/恋愛人気記事BEST

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2025年02月26日 09:20  女子SPA!

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 女子SPA!で大きな反響を呼んだ記事を、ジャンルごとに紹介します。こちらは、「恋愛」ジャンルの人気記事です。(初公開日は2023年2月1日 記事は取材時の状況)

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 夫が自分以外の女性と仲良くする姿を見れば、嫉妬や不安などが浮かびあまりいい気がしない、という妻がほとんどではないでしょうか。「モテる夫」だけ考えれば確かに妻として鼻が高いところもありますが、そこからおかしな関係になられたら困るわけで、手放しで喜べるかといえば疑問が残りますよね。

 妻がいる男性に関心を向けられた佐竹優子さん(仮名・36歳)は、そんな夫を知っていて放置する女性の気持ちがわからない、と話します。

「浮気とか不倫とか、気にしないのでしょうか。それに、声をかけられるこっちの迷惑を考えないのも怖いです」

 顔をしかめてこう口にする佐竹さんに、何があったのか話してもらいました。

◆ジムで出会った仲のいい夫婦

 佐竹さんがその夫婦と知り合ったのは、設備が整っていて規模の大きなスポーツジムでした。ダイエット目的で通い始めた佐竹さんは、そこで知り合った会員さんとの交流を楽しみながら、マシンにレッスンにと充実したジム生活を送っていたといいます。

 ジムにはいつもふたりで訪れる仲のいいご夫婦がいて、どちらもスタイルが良く社交的、いろんな人とおしゃべりしているのを以前から見かけていたそうです。ロッカールームで奥さんと顔を合わせると、笑顔で挨拶をしてくれてこちらのことをあれこれ聞いてこないことも、佐竹さんには付き合いやすい人という印象でした。

「ジムって、定期的に通う場所だからほかの会員さんとトラブルとか起こしたくなくて、仲良くなってもある程度は気をつけて接しています。このご夫婦もそんな感じで、無理に距離を詰めてこないのがいいなと思っていました」

 夫である男性とは話す機会はなかったのですが、奥さんとは会えば世間話をするような感じで、特に嫌な出来事もなく過ごしていました。

◆タオルを貸してもらって好印象

 そんな佐竹さんがおかしいなと思ったのは、夫の態度でした。あるとき、いつものレッスンでスタジオに入ってからタオルを忘れてきたことに気づいた佐竹さんは、汗を拭くものがなくて困っていたそうです。

 隣にいたのがたまたま例の夫婦の旦那さんのほうで、休憩のときにタオルがないとほかの人と話す佐竹さんの声を聞きつけ、「これ、きれいだから使っていいよ」と差し出してくれました。

 申し訳ないですと慌てて断る佐竹さんに、「困ったときはお互いさまでしょう」と笑顔を向けてくれる旦那さんはイメージ通りの爽やかさだったといいます。

 外でマシンを使っている奥さんが目に入り、普段から仲良くしている親しさもあって「後で話しておこう」と佐竹さんはお礼を言ってタオルを受け取りました。

 レッスンは無事に終わり、ロッカールームで奥さんを見かけたので「旦那さんにタオルをお借りしました。ありがとうございました。洗って持ってきます」と改めてお礼を言うと、「あの人は困っている人を放っておけない性格なの。助けになってよかったわ」と返してくれてほっとしたそうです。

◆お茶に誘われて困惑

 ところが、問題はその後。洗濯したタオルを持って旦那さんのもとへ行くと、「わざわざありがとう」と受け取りながら、「あなたはいつも熱心にレッスンを受けていて、前から気になっていたよ。今度お茶でも行かない?」と何のためらいもなく口にする姿に、佐竹さんは驚きます。

「『え、これってナンパじゃないの』と思いました。話すのは二回目で、仲良くもないのにこんな簡単に女性を誘うのが怖かったです。しかも、奥さんがすぐそこにいるのに」

 当然その誘いに乗る気はまったく起こらず、丁重にお断りした佐竹さんでしたが、それからも旦那さんは馴れ馴れしく声をかけてきます。

◆妻に隠れて女性に声をかける夫

「旦那さんが話しかけてくるときは必ず奥さんがいないときで、『ウェアを見に行かないか』とか『コーヒーのおいしいお店がある』とか、ジムの外で会う提案ばかりするのですよね。でも奥さんとふたりのときは絶対にほかの女性とべたべたしないし、そんな使い分けみたいなのがわかってくると余計に恐怖でした」

 思い切って親しい会員さんに打ち明けると、「ああ、あの旦那さん前からそんな感じよ。奥さんに隠れて独身の女の人に声をかけているみたい」と返されてまた驚きました。

 ほかにも、20代の子は「入会したすぐのときに旦那さんが寄ってきて、マシンの使い方を教えてあげると言いながら腕とか触られて気持ち悪かった」と言うのも聞いて、ぞっとしたそうです。

 夫のそんな振る舞いで、一部の会員さんからは相当に嫌われているのが実際だとわかり、表面しか見ていなかった自分に気がついたという佐竹さん。

「会員さんのそういう裏話とか、それまで全然したことがなくて。当たり障りない会話ばかりみんなとしていたから、裏事情みたいなものを話す機会がなかったのですよね」

◆妻の衝撃発言に耳を疑う

 知っていればタオルも受け取らなかったのに、と悔しそうな声で話す佐竹さんは、これ以上ストレスを感じたくないと思い勇気を出して奥さんに話しかけます。

「さすがに『誘われて困っています』とは言えなくて、『この間、お茶に行くって話が出て』と言いました。自分以外の、しかもジムでよく会う人とふたりでお茶とか絶対に止めるだろうと思っていたのですが、さらっと『あら、それくらい行けばいいじゃない』と返されて……」

 夫が女性会員に声をかけていることは知っており、みずから別の女性と食事に行ったエピソードを口にする奥さんの様子に、「普通じゃないですよね」と佐竹さんは声をひそめました。

◆「夫がモテるって気持ちいい」

「それで、『旦那さんはかっこいいし、ほかの人と会われていたら浮気とか心配になりませんか』って言いました。『私だったら別の人とふたりでお茶とか、無理だな』って。これなら私にその気がないことが奥さんにもわかるかなと思ったのですが」

 すると、奥さんは「夫がモテるって、気持ちいいじゃない。私はそれを見ていたいの」と笑顔を浮かべたそうで、それを見た佐竹さんは金輪際仲良くするのはやめようと会話を諦め、その場を離れます。

 それからは旦那さんに声をかけられても無視を通し、奥さんとも挨拶だけかわして近づかないようにしたら、いつの間にか誘いはやんでいました。

「怖いですよね、旦那の浮気を放置するってどんな精神なのだろうと思います。もしそれで旦那が別の女性に本気になったら、この人どうするのかなって」

◆よく見ると孤立している夫婦

「被害」がなくなり佐竹さんは以前と変わらずジム通いを続けていますが、こうして裏の事情を知ってからふたりをよく見ると、一緒に食事や飲み会を楽しむような付き合いをしている会員さんはおらず、孤立していることがわかったそうです。

「こっちだって迷惑ですよね、一方的に近寄られて。そういう被害を考えないのも、異常だなと思いました」

 ほかの会員さんとの関わり方は、度が過ぎればジムで問題視される可能性があり、「いつか注意されて恥をかきそう」と佐竹さんは小声で話していました。

―あなたの知らない“ヤバい夫婦”―
<文/ひろたかおり>

【ひろたかおり】
恋愛全般・不倫・モラハラ・離婚など男女のさまざまな愛の形を取材してきたライター。男性心理も得意。女性メディアにて多数のコラムを寄稿している。著書に『不倫の清算』(主婦の友社)がある。

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