画像提供:マイナビニュースくふう生活者総合研究所は2月21日、「マイナ免許証」及び「マイナ保険証」「マイナンバーカード」についての調査結果を発表した。調査は2025年2月14日〜2月16日、9,966名を対象にインターネットで行われた。
○「マイナ免許証」開始の認知度
2025年3月24日に「マイナンバーカード」と「運転免許証」及び「運転経歴証明書」の一体化が開始される。「マイナ免許証」の開始と、その開始時期や保有形態、「マイナ免許証」を保有するメリットなどの内容を知っているかをたずねたところ、「知っている。概ね内容も把握している」(46.8%)と回答した人が最も多く、僅差で「聞いたことはあるが、内容は知らない」(43.2%)が続き、9割が認知しているという結果となった。
○「マイナ免許証」を所有したいか
マイナンバーカードと運転免許証の一体化は希望により行われる。「マイナ免許証」の所有希望については、「とても所有したい」(14.7%)、「やや所有したい」(15.6%)を合わせた約3割が「所有したい」と回答した。
一方、最も多かったのは「どちらともいえない・様子を見たい」(42.2%)という回答で、「マイナンバーカードを持ち歩きたくないので、スマホに登録できるようになるのを待ちたい(60代男性)」という声もあった。
マイナ免許証を「とても所有したい」「やや所有したい」と回答した人に理由を聞いたところ、「身分証明書をまとめられるから」(63.6%)が最も多い結果に。
「運転免許証更新時の講習をオンライン受講できる」(57.5%)、「住所・氏名の変更があっても警察署への届け出が不要」(50.8%)といった従来の運転免許証の更新・変更の手間を省けること、「オンライン受講は講習手数料が安い」(54.1%)、保有形態によっては「免許更新費用が安い」(32.7%)という費用面での負担減も支持されている。
一方、マイナ免許証を「あまり所有したくない」「全く所有したくない」人の理由は「メリットを感じないから」(65.2%)が最多となった。
○「マイナ保険証」利用率
2024年12月2日には「マイナ保険証」を基本とする仕組みに移行し、従来の健康保険証の新たな発行は行われなくなった。現在「マイナ保険証」を利用している人は58.5%と約6割であり、「利用登録したが従来の保険証を使っている」人も21.2%と一定数いることがわかる。
マイナ保険証を利用している人が便利だと感じていることとしては「初診料・再診料が安くなる」(30.7%)、「『高額療養費制度』の手続きが簡単」(30.6%)という回答が多く、気になることとしては「セキュリティ面での不安」(37.5%)、「マイナンバーカードを持ち歩くのが心配(紛失など)」(31.4%)という回答が多く挙がった。どちらも「とくにない」という回答の多さも目立つ。
2025年12月2日以降は従来の健康保険証が利用できなくなる。マイナ保険証の利用登録をしていない人、マイナンバーカードを保有していない人に、それまでに利用登録をする予定であるかをたずねたところ、「利用登録をする予定」と回答した人は11.3%に留まった。
○マイナンバーカードに望む機能
免許証、保険証のほかにマイナンバーカードで利用できたらいいと思う機能としては「選挙投票」(42.0%)が最も多く、「健康診断結果、予防接種履歴などの記録」(36.1%)、「社会保険関連の手続き」(33.8%)、「税務関連の手続き」(31.8%)が続いた。
○有効期限・更新の認知度
マイナンバーカードの有効期限は10年、マイナンバーカードに書き込まれた署名用電子証明書の有効期限は5年で、それぞれ更新が必要となる。2025年に署名用電子証明書の更新が必要となるマイナンバーカードは1500万枚を超えると言われている。
それぞれの有効期限と更新の必要性は53.9%が「知っている」と回答したが、半数近くが両方またはいずれかの有効期限・更新の必要性について「知らない」という結果になった。(Yumi's life)