バルセロナを率いるフリック監督 [写真]=Getty Images コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)準決勝ファーストレグが25日に行われ、バルセロナはホームでアトレティコ・マドリードと4−4で引き分けた。同クラブの公式HPが、試合後のハンジ・フリック監督のコメントを伝えている。
バルセロナは同試合のキックオフ直後にアルゼンチン代表FWフリアン・アルバレスに先制ゴールを許すと、続く6分にも敵陣でのボールロストから、元フランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンにゴールを決められ、最悪の立ち上がりを強いられる。それでも19分、同DFジュール・クンデからの折り返しをスペイン代表MFぺドリがダイレクトで決めて1点を返すと、直後の21分にはブラジル代表FWハフィーニャの蹴った右コーナーキックをスペイン代表DFパウ・クバルシが頭で沈め、即座に試合を振り出しに戻した。
さらに前半終了間際の41分、またもハフィーニャの蹴った右CKから、今度はスペイン代表DFイニゴ・マルティネスがヘディングシュートを叩き込み、逆転に成功して前半を終える。74分には同FWラミン・ヤマルの見事な縦突破から、ポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキがゴールを奪い、2点をリードして終盤へ突入。しかしながら、84分にスペイン代表MFマルコス・ジョレンテ、90+1分にノルウェー代表FWアレクサンダー・セルロートにゴールネットを揺らされ、撃ち合いの末に4−4という結果でファーストレグを終えていた。
試合後、フリック監督は「我々が非常に強いチームであることは示すことができた。細かい点を改善しなければならないが、チームが見せた姿勢は素晴らしいものだった。この点を私は評価している」とポジティブな言葉を残した。
一方で、結果については「フラストレーションが溜まっている」と正直に告白。「アトレティコ・マドリードは良い選手たちが揃っている素晴らしいチームだ。最後の数分間は、同点に追いつくために凄まじいプレッシャーをかけてきた」と対戦相手を称えたが、「最後の失点については許容できるものではない」と厳しく指摘。「我々は若いチームなので、改善し、ミスから学ぶように努力する」と語った。
「約70分間試合を支配し、ほとんどの時間、守備も良かった。ただし、最後のような失点をしないために努力していく必要がある」と繰り返し、成長を誓ったフリック監督。「我々は正しい道を歩んでいるし、チームも自信を持っている。多くの選手が良い状態にあるのだから、ポジティブに、未来に向けたアプローチをしたい」と今後を見据えている。
最後に、フリック監督は「95%は満足しているが、残りの5%は不満だ」と試合全体を総括。「最高の結果ではないが、もう1試合ある。『メトロポリターノ』では勝てるはずだ」と、コパ・デル・レイ決勝進出へ向けて意気込んだ。
セカンドレグは4月2日に行われ、アトレティコ・マドリードが本拠地『リヤド・エア・メトロポリターノ』にバルセロナを迎える。
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