敵地でバルサに追いついたアトレティコ…シメオネ監督が“キーポイント”として挙げた選手交代とは?

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2025年02月26日 13:56  サッカーキング

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アトレティコ・マドリードを率いるシメオネ監督 [写真]=Getty Images
 コパ・デル・レイ(スペイン国王杯)準決勝ファーストレグが25日に行われ、アトレティコ・マドリードは敵地でバルセロナと4−4で引き分けた。試合後、スペインメディア『マルカ』が、アトレティコ・マドリードを率いるディエゴ・シメオネ監督のコメントを伝えた。

 アトレティコ・マドリードは同試合キックオフ直後の1分、セットプレーの場面でアルゼンチン代表FWフリアン・アルバレスがゴールネットを揺らして先手を取ると、続く6分にも自陣でのボール奪取から素早くカウンターへ転じ、最後は元フランス代表FWアントワーヌ・グリーズマンが仕上げる。しかしながら、ここからバルセロナに反撃を許し、2−3でハーフタイムに突入すると、74分にはスペイン代表FWラミン・ヤマルの見事な縦突破から、ポーランド代表FWロベルト・レヴァンドフスキに4点目を奪われ、2点差をつけられた。

 それでも、この日のアトレティコ・マドリードはこのまま試合を終わらせることはなかった。84分、アルゼンチン代表FWアンヘル・コレアからのマイナス方向への折り返しをスペイン代表MFマルコス・ジョレンテが右足で沈め、再び1点差とすると、後半アディショナルタイムには1本のロングフィードでバルセロナのハイラインを破り、最後はノルウェー代表FWアレクサンダー・セルロートが同点弾。撃ち合いの末、4−4でファーストレグを終えていた。

 試合後、シメオネ監督は「この試合ではさまざまな場面があったが、チームはそれらを乗り越え、誠実に、安心感を持って戦い抜いてくれた。大きな闘争心も持っていた」と選手たちを称賛。時系列順に試合を振り返り、次のように言葉を紡いでいる。

「早い時間帯で2−2とされたのは大きな痛手だった。特に、コーナーキックでの守備はあまりうまくいっていなかったね。2−3となってからの時間帯は、確実に相手の方が良かったと思う。だが、選手交代を経て、我々もエネルギーを取り戻した。彼らの競争心は私に情熱を与えてくれたよ。彼らには彼らの武器があるが、それは我々も同じ。オープンな展開となったところでうまく力を発揮できた」

 選手交代がチームに活力を与えたことを認めつつも、「(68分に)デ・パウルを下げた判断は賭けだった。失敗する可能性もあったが、わずかな望みをつなぐなら、マルコスの走力が必要だったし、そのための勇気をアンヘル(・コレア)が与えてくれると思っていた」と正直な心境も告白。「セルロートは指摘する必要もないね。フリアン(・アルバレス)は90分間を通して信じられないような仕事をしてくれたし、(サムエウ・)リーノの投入でチームは快適にプレーできるようになった」とそれぞれの選手を褒め称えると、「勝てるという手応えを感じたはずだ。とても難しい相手だったが、我々の武器を見せる機会は整っていたのだから」と誇った。

 また、早い時間帯で2点を先行したものの、「私はまだ満足していなかった」と明かしたシメオネ監督。「このバルサを無失点に抑えることは相当ハードなミッションだ」とその理由を明かすと、「2−2となった時は、起こりうることが起こったのだと思ったし、4−4となった時は、我々のファンを非常に満足させてこの夜を締め括るんだと思ったね。あのようなチームを相手に2点差の劣勢から盛り返すのは、決して簡単なことではない」と語り、セカンドレグに向けては「4月2日まで、まだ長い道のりがある。然るべき時に、何が起こるかを考えるだろう」と意気込んだ。

 セカンドレグは4月2日に行われ、アトレティコ・マドリードが本拠地『リヤド・エア・メトロポリターノ』にバルセロナを迎える。


【ハイライト動画】ファーストレグは計8発の乱打戦に


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