マンチェスター・ユナイテッドを率いるアモリム監督 [写真]=Getty Images マンチェスター・ユナイテッドを率いるルベン・アモリム監督が、現在のチーム状況について言及した。25日、イギリス紙『ガーディアン』がコメントを伝えている。
ここ数年に渡り不安定な戦いが続いているマンチェスター・ユナイテッドは、昨年10月にエリック・テン・ハフ前監督を解任し、かつてスポルティングを2度のリーグ制覇に導いたアモリム監督を招へいした。大きな期待とともに就任したポルトガルの名将だが、クラブの再建は容易ではなく、最初の22試合を10勝3分9敗で終えるなど成績はそれほど上向いておらず。26試合を消化したプレミアリーグでは15位に低迷している。
苦境はピッチ内に限った話ではない。クラブは先日、従業員との協議プロセスを経て約150人から200人の人員削減に踏み切る可能性があることを発表。マンチェスター・ユナイテッドは過去5年連続で赤字を計上しているほか、直近3年間の損失額は3億ポンド(約567億円)に上るとも報じられており、昨年に続く従業員の大量解雇は黒字への転換と強固な財務基盤の構築を目的とした措置の一環とされている。
アモリム監督はこうした問題について「クラブが抱えている問題すべてに対処しなければならないが、今この瞬間に重要なことは、なぜこのような状況に陥ったのかを理解することだ。これはサッカーチームの成功の欠如と密接に関係している。なぜなら、我々はクラブにとっての原動力だからだ」と言及しつつ、なかなか不振を脱却できずにいる現状について次のように持論を展開した。
「選手たちが置かれている状況は私や他のスタッフとはまったく異なるものだ。彼らはマンチェスター・ユナイテッドで勝たなければならないというプレッシャーを常に感じており、我々が負け、パフォーマンスを発揮できないたびにソーシャルメディアや新聞で多くの人々がプレッシャーをかけてくる。彼らはピッチで物事を正そうとするが、良い方法ではない。考えすぎて、本来のプレーができていないんだ。彼らは職を失うプレッシャーは感じていないが、別のプレッシャーを感じており、時にはそれがよりつらいこともあるんだ」
2024−25シーズンも終盤に差し掛かる中、アモリム監督が率いるマンチェスター・ユナイテッドは不振脱却の糸口を掴むことができるだろうか。現地時間26日のプレミアリーグ第27節ではイプスウィッチを本拠地『オールド・トラッフォード』に迎える。