自身もデザインプロセスに関与した限定モデルM4 CS“エディションVR46”でドリフト走行を行うバレンティーノ・ロッシ BMWは2月25日、同ブランドに所属するMotoGP世界ロードレース世界選手権“9冠”のレジェンド、バレンティーノ・ロッシが46歳の誕生日を迎えたことを祝福し、これを記念した特別限定モデル『BMW M4 CSエディションVR46』を発表した。
モータースポーツの世界、とくに二輪ロードレースを追う人々の中で「その名を知らない人はいない」と言っても過言ではない偉大なライダーは現在、BMW Mモータースポーツのワークスドライバーとして四輪レース界で活躍中。今季2025年は昨年デビューしたWEC世界耐久選手権に、チームWRTの46号車BMW M4 LMGT3をドライブするひとりとして参戦している。
そんなロッシは今月16日に自身46回目のバースデーを迎えた。ご存知のとおり「46」という数字はロッシのトレードマークだ。そこでBMWは、“ドクター”の今年の誕生日を一層特別なものとすべく台数限定のスペシャルモデルを用意することを決定した。
こうして誕生した“エディションVR46”は、BMW M社が開発した高性能なMモデルをさらに強化し最高出力550PS、0-100km/h加速3.4秒を誇る『M4 CS』をベースとしており、ロッシ自身が異なるふたつのバージョンのデザインプロセスに関与している。各46台限定で発売される“スポーツ”と“スタイル”には、世界的に有名なナンバーがドアやテールゲート、炭素繊維強化プラスチック(CFRP)製のルーフに掲出されており、ブラック/ナイトブルーのMカーボンバケットシートなどインテリアにも見ることができる。
また、センターコンソールには「1/46」と書かれたバッジが備え付けられ、各モデルが限定生産モデルのひとつであること強調している。
車内外のカラースキームもロッシ流だ。どちらの限定モデルもブルーを基調とし、トレードマークの黄色のアクセントが各所に奢られた。BMW Mキドニーグリルのアウトラインと鍛造MライトアロイホイールのVスポークのひとつはエクステリアでの代表例で、インテリアではシートのショルダー部や各エリアのステッチ、アルカンターラ・ステアリングホイールのセンターマーカーなどがコントラストを生み出している。
このBMW M4 CSエディションVR46の購入者には、特典としてロッシの自宅であるイタリア・タヴッリアのVR46モーター牧場で彼と個人的に会う独占的な機会や、ミサノ・サーキットでのBMW Mドライビング・エクスペリエンスなど一生に一度の体験が提供されるという。
「BMW MほどモータースポーツをDNAに深く根付かせているブランドは他にないと思う。BMW Mのワークスドライバーであること、そしてこの情熱を共有できることを誇りに思う」と語るのは、ミュンヘンのブランドとのコラボレーション・モデルを完成させたロッシ。
「設計プロセスの初期から関わってきた特別なクルマが今あるという事実は、僕にとって誇らしいことだ」
「BMW M4 CSエディションVR46が道路やレーストラックで走っているのを見たら、とてもクールだと思うね」