パナソニックは2月26日、フルサイズミラーレス一眼カメラ LUMIX「DC-S1RM2」を3月下旬より発売すると発表した。新開発の約4430万画素フルサイズ裏面照射型CMOSイメージセンサーと新世代ヴィーナスエンジンを搭載し、同社初となる8K/30p動画記録に対応した。
約4430万画素の新センサーは、高画素ながら静止画ではISO80〜5万1200、拡張時は40および10万2400まで設定可能。V-Log撮影時は200〜5万1200(拡張で100)に対応する。ハイレゾモードでは約1億7700万画素での手持ち撮影が可能。メカシャッター時は最高1/8000秒、電子シャッター時は最高1/16000秒の高速シャッターに対応する。
AFは、人物の瞳・顔検出性能が従来機種(DC-S5M2、S5M2X)と比較して約2倍向上。追尾AFでは複数の人物が交差するシーンでも撮りたい人物を粘り強く追従できるという。電子シャッターで最大約40コマ/秒(AF追従)、メカシャッター時で最大約10コマ/秒の高速連写が可能。最大1.5秒前までさかのぼれるプリ連写もサポートする。ボディ内手ブレ補正は中央部で8.0段分、周辺部で7.0段分の補正効果を持ち、Dual I.S. 2(レンズ内手ブレ補正との連動)により、望遠側で7.0段分の補正効果を維持する。
動画性能は大幅に向上。LUMIX初となる8K/30p動画記録に対応し、Apple ProRes RAWのCFexpressカードへの内部記録も可能になった。スロー&クイック撮影では1080p画質で最大120fpsの撮影ができる。V-Log撮影時のダイナミックレンジは拡張ON時に14ストップ、OFF時に13ストップを実現。Dual Native ISO技術によりノイズを抑えながら広いダイナミックレンジを確保している。
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また、新たに「クロップレス」動画周辺歪み補正を搭載し、電子手ブレ補正使用時でも、画角を維持したまま周辺歪みを低減できるようになった。タイムコード設定、ゼブラパターン表示、WFM/ベクトルスコープ表示、フォルスカラー表示など、プロフェッショナル向けの機能も多数搭載。動画撮影時のHDMI出力は解像度をC4K/4K/1080pなどから選択でき、8.1K/7.2K動画RAWデータの出力にも対応予定という。
その他、別売のXLRマイクロホンアダプター(DMW-XLR2)を使用することで、32bitフロート形式の音声収録が可能になるという。
プロのワークフローを意識した機能も強化されている。LUMIX初となる写真撮影テザーソフトウェア「Capture One」への対応、映像制作ワークフローをサポートする新アプリ「LUMIX Flow」、カメラから直接動画データをクラウド上にアップロードして共同作業できる「Frame.io Camera to Cloud」にも対応する。
LUTを適用しながら撮影できる「リアルタイムLUT」に対応。LUTを重ねての撮影も可能だ。スマートフォンアプリ「LUMIX Lab」を使い、自作したLUTをS1RIIに転送することもできる。
記録メディアはCFexpress TypeBカードと、UHS-II対応SDカードのデュアル構成。接続端子はUSB Type-C(USB 10Gbps)、HDMI Type A、2.5mmリモート端子、3.5mmマイク入力、3.5mmヘッドホン出力を備えている。WiFiは2.4GHz/5GHz帯に対応し、Bluetooth 5.0も内蔵している。ファインダーは0.5インチOLEDパネルを採用し、約100%の視野率と約0.78倍の倍率を持つ。タッチ対応の液晶モニターは3.0インチで約184万ドット、チルトとバリアングルに対応するハイブリッドタイプとなる。
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外形寸法は約134.3×102.3×91.8mmと、従来機種から大幅に小型化。重量は約795g(バッテリー、SDカード含む)で、防塵・防滴性能も備えている。バッテリーの撮影可能枚数はモニター使用時で約350枚、ファインダー使用時で約280枚。省電力ファインダー撮影設定時には最大約1100枚まで撮影可能という。
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