スマートウォッチ登場以降、健康状態をトラッキングするのが日常になった人も少なくないと思います。そして、その健康状態の中でも、一番自分では分からないのが睡眠の状態。ただ、寝ている時もスマートウォッチを身につけているのは少なからずストレスです。そんな中、指輪型トラッカーの「RingConn」をモニターする機会があったので、さっそく試してみた次第です。
RingConnは、中国Shenzhen Ninenovo Technologyが開発・製造する指輪型のスマートデバイスです。指輪型ですので、購入時には最初に自分の指に合うサイズを決める必要があります。サイジングキットが用意されていますので、それでサイズを決め込んでいきます。
そして、このサイジングキットにあった説明がなかなかに良い内容です。引用します。
・リングモデルセットから着用後の緩みがちょうどいいリングを1つ選び、利き手ではないほうの手の人差し指、中指、薬指の使用をお勧めします。
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・快適に装着ができるために、24時間着用することをお勧めします。
短いですが、ここには指輪型デバイスを使う際の明確な示唆があります。つまり、利き手に指輪型デバイスをはめるとあまりよろしくないということ。どの指が快適になるのかは、人によるということ。そして、丸1日使わないと自分にとって最適なのがどの指になるのかを判断するのは難しいということです。
ここまで明確に指示されれば、リングのサイズの選択も自然と慎重になるというものです。私の場合、基本左利きなので、右手で試してみて、最初は右手の人差し指がベストだと思いました。
ところが、人差し指に指輪型デバイスがあると、私の癖の問題もあると思いますが、運転するときにそこそこ邪魔な感じになってしまうのです。また、スマホを持つ際、私の場合開いて使うスマホを使っているので、どうしても両手で持つことが多くなり、やはり人差し指に指輪型デバイスがあると邪魔になることも分かりました。
結果、私は右手の親指に指輪型デバイスをはめるのがいちばんストレスにならないことが判明。安心して、リングのサイズをお願いすることができました。
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つきましては、みなさんも実際に導入する際には、自分がよくやる行動をひととおり試し切ることをおすすめします。目安としては24時間だと不十分で、平日と休日でそれぞれ24時間ぐらいがいいのではないかと思います。
なお、RingConnにはマットブラック、フューチャーシルバー、ロイヤルゴールド、ローズゴールドというカラーバリエーションが用意されています。今回テストしたのはマットブラックです。
●RingConn第2世代で実際にトラッキングしてみた
さて、サイズを連絡して、今度は本物のRingConnが届いたわけですが、サイズ確認のリングの違いがまったくなく、お試し通りの感覚で指にはめることができました。
それにしても、このセンサーや端子が指輪の裏に詰まりまくっている感じ。もう、これを見ているだけでもガジェット好きの気持ちを満たしてくれるものがあります。もちろんリング単体で使うわけではなく、チャージケースとケーブルが付属しています。
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RingConnを使うためのセットアップは、今時のデバイスらしく、アプリのインストール、スマホとの接続(チャージケースにのせた状態で実施)、あとはアプリの指示に従うだけです。
RingConnは光学式心拍センサー、皮膚温度センサー、3D加速度センサー、血中酸素センサーの4つのセンサーを装備しています。
そして、そのセンサーから得られたデータをアプリ側で読み込んで、ユーザーが理解しやすいように表示してくれるというわけです。また対話型のAI機能もあり、データ蓄積してくるとアドバイスをくれたり、アプリが分析した内容について、さらに質問できるようにもなっています。
リング本体との接続もアプリから行います。そのシーンで想定される疑問もアプリ内のマニュアルに細かくリンクされており、第2世代なだけあって、ユーザーがどこで困るのかをよく分かっている細やかな設計となっています。
リング本体の使用感、アプリの使用感も問題ないとなると、次に気になるのがバッテリーです。チャージケースは基本家でチャージするわけなので、何日使えるということはあんまり問題にならないでしょう。肝心なのはリング本体が何日使えるかということで、これについては少し細かくデータを見てみました。
満充電の状態で、12日間利用可能と出ました。それが2日後には残り88%で残り10日となり、4日後には残り67%で残り8日となりました。初回稼働時には普段よりも多少バッテリーを消費するという記載もあり、1回の充電で10から12日間使えるというメーカーの記載については、その通りという結果であったと言っていいでしょう。
そして、アプリの中でも、見逃しがちだけど便利な機能と思ったのがメモ機能がついていることです。自分の体調などについて、アプリ内でそのまますぐにメモを取ることができます。もちろんメモなんてどんな形でもいいのですが、体調について気になることはアプリに書いておいた方が、あとで見返すにしても何かと都合がいいわけです。
説明も長くなってしまったので、実際のデータをお見せしましょう。
ストレスが少なく、バイタルは好調で、睡眠も活動も足りてないという普段の私どおりのスコアが出ています(笑)。心身のバランスという項目でいきなりコメントを浴びせられると多少びっくりしますが、その内容についてもすぐに確認できるようになっています。
次の日は意図的に長く寝てみました。心身のバランスのコメントが「将来が大いに期待できる」という大げさなものになったのは爆笑しました。
睡眠のスコアをさらに細かく見ることもできます。データによる分析に加えて、自分の主観のスコアを追加できるのもいいですね。
データをどんどん蓄積していくと、アプリ内で確認できることも当然増えていきます。ざざっと書き出しておくと、睡眠、ストレス、活動、バイタルサインの平均スコア、週間・年間レポート、達成バッヂなどです。もちろんすべて自動で処理されて、結果だけを確認すればいいようになっています。
他にも、RingConnを使っている人たちといっしょにプランに参加することもできるようになっており、今後もこのプランの追加が予定されているようです。
●RingConn第2世代のスペック
さて、改めてRingConnのハードウェアとしてのスペックを確認しておきましょう。
・厚さ2mm
・幅6.8mm
・重さ2〜3g(リングのサイズ次第)
・IP68、防水防塵
・バッテリー10日以上
他社からも当然指輪型デバイスというのは登場していますが、それらと比較しても長持ち、小さい、軽いという要素は十分満たしています。中でもバッテリーが余裕で1週間以上もつというのは、毎日身につけるデバイスとして、とても重要な点です。
また、IP68の条件を満たしているというのも、24時間着け続けることを前提としてるデバイスにとっては必須になってくることで、IP68というのは防塵も防水も各基準の最高基準をクリアしていることにあります。粉塵の中でも完全水没でも問題ないということです。
私自身、テストで身につけて生活をしてみましたが、重さや存在が気になることは、ほとんどありませんでした。チタン合金の本体の触った感じもよく、つけていて不快になることはありませんでした。
ただ、これはサイジングキットで、事前に自分にとって最適な指を見つけるという工程をちゃんとやっておいたことがいい結果につながったともいえます。繰り返しになりますが、サイジングキットが届いたときにちゃんとその内容を確認して、しっかり自分でテストすることが継続利用のためにはとても重要で、必須の内容であったことを実感しました。
なお、RingConn第2世代は医療機器ではなく、日常の睡眠・体調・運動管理のための製品となっていますので、あくまでもその結果は目安と受け取ってください。ただ、継続的にデータを取れるということにはやはり大きな価値があるでしょう。
最後に料金についてもご説明します。まず、利用に際して、サブスク費用などは不要です。本体の代金だけで、ずっと使うことができます。一般販売価格は5万2800円〜を予定していますが、現在はクラウドファンディングで先行発売中。数量限定ではありますが、30%OFFなどの早割がありますので、正直今がチャンスとなっています。
睡眠時の自分の状態を知りたいというのは、年齢にかかわらず気になる内容ではあると思います。まずはそこが知りたくて、同時に他の項目も知りたい。さらに、ここが大事なポイントですが、こういうデータというのは長いデータを蓄積していくことこそが最も重要なことで、ちょっとデータ取りましたというのではあまり意味がないわけです。
その点、RingConn第2世代は、もちろん個人差はあると思いますが、24時間つけっぱなしにすることが十分できるスペックを持っています。ここがスマートウォッチをつけっぱなしにすることができない人にとっては、導入する大きな理由となるでしょう。
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