「緑色の便に、大きなしこり…」青学駅伝ランナー死去の“悪性リンパ腫”経験女優が語る闘病

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2025年02月27日 11:00  週刊女性PRIME

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21歳という若さで帰らぬ人となった、皆渡星七さん(青山学院大学体育会陸上競技部公式HPより)

 第101回箱根駅伝で2年連続8度目の優勝を果たした青学大駅伝チームの3年生で、昨年11月に悪性リンパ腫と診断されたことを1月に公表していた皆渡星七さんが2月19日、21歳で死去した。

 体調不良を訴えて3か月あまり。SNSでは「11月に診断がくだったというが、あまりにも早い」「あんなに誠実そうな若者が…つらすぎる」「青春を謳歌し、将来に夢をふくらませる時期だというのに」というお悔やみの声が多くあがっている。

ここ30年、増加傾向に

 皆渡さんは先月19日にSNSで、

「これから私が、書いていこうと思っている事は、多くの人にとって関係のない事かもしれません。しかし、一部のがんやがん以外と闘うアスリートの一つの”道しるべ”のようなものに出来たらと思っています。がんになっても諦めない、“あなた”に、少しでも希望と元気を届けられれば幸いです。又、闘病を支えるご家族や友人、駅伝ファンの皆様にまで届けられればそれはもう最高です」

 と闘病への決意を語ったが、帰らぬ人となった。

 リンパ腫は血液がんのひとつ。70歳代が発症のピークで男女比は3対2と男性の方が多い。若い世代でも罹患することがあり、原因についてはあきらかになってはいないが、リンパ球のなかでの遺伝子の異常によりリンパ球の寿命や増え方に異常がおこるのが一因と考えられている。悪性リンパ腫はこの30年で罹患数は増加傾向だ。

経験者が語る恐怖

「首元にゴルフボール大のしこりを見つけたのですが、ほかに自覚症状はなく、痛みもないので気にしていなかったんです。でも兄や姉に見せた途端、ふたりが顔面蒼白になったものだから恐怖を覚えました」

 昨年『週刊女性PRIME』 の取材でそう話したのは俳優の愛華みれさん。診断の結果は、悪性リンパ腫。

「診断を受けるころには緑色の便など変な症状も出てきて。でもまさかがんとは思わなかったんです。告知ってドラマのように家族を呼んで行うものだと思っていたら、問診中あまりにあっけなく言われて。その場では明るく振る舞ったけれど、診察室のドアを閉めた途端パニックになってしまい、気づけば号泣していました」

 発症は2008年。今よりも化学療法の負担が大きく、副作用に悩まされて鬱にもなった。その後、再発はなく、定期的な検診や健康管理には気をつかっているという。

 早期発見が難しいとされるがんのひとつだが、首や脇の下、足首の付け根などに無痛のしこりができる、体重が減ってきた、といった症状がもしあればかかりつけ医へ。ささいな異常を見逃さず、早期発見を心がけたい。

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