セブン創業家、買収断念=伊藤忠出資見送り、資金めど立たず

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2025年02月27日 11:01  時事通信社

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時事通信社

セブン&アイ・ホールディングス本社に掲げられたロゴマーク=東京都千代田区(AFP時事)
 セブン&アイ・ホールディングスは27日、同社に買収・非上場化を提案していた創業家側から、買収資金の調達のめどが立たなくなったと連絡を受けたことを明らかにした。1兆円規模の拠出を模索していた伊藤忠商事も同日、「検討を終了した」とのコメントを出した。大口の出資先候補である伊藤忠の協力を受けられなくなり、創業家は現行案での買収は断念せざるを得ないと判断したとみられる。

 セブン&アイを巡っては、カナダのコンビニ大手アリマンタシォン・クシュタールが昨年、約7兆円の買収を提案。創業家はこれに対抗し、8兆〜9兆円規模の資金を投じて買収・非上場化する案を検討していた。伊藤忠や投資ファンドからの出資に加え、メガバンクなどから融資を受けることも想定していたが、資金調達は難航。鍵となる伊藤忠が参画見送りを決めたことで、現行案の実現は難しい状況となっていた。 
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