「凍え死んでしまう…」小雪舞う中、軒下で寄り添っていた兄妹子猫 悲しみを抱えていた家族のもとへ 今では優しい兄とツンデレ妹の“名コンビ”に

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2025年02月27日 11:30  まいどなニュース

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生後3カ月、保護してすぐのころのシロちゃん(左)、クロくん(右)(画像提供:ぶち猫のシロとクロさん)

寒空の下、身を寄せ合うように丸くなっていた2匹の小さな子猫。偶然の出会いは、X(ツイッター)ユーザー・ぶち猫のシロとクロさん(@kurok_shirok)家族にとってかけがえのないものとなりました。命を救いたいという思いから始まった日々は、いつしか笑顔と幸せにあふれる毎日をもたらしてくれたのです。

【動画】何を話してるのかな? ニャルソックしながら兄妹でおしゃべりしています

小さな命との出会いと保護までの道のり

2020年11月、小雪が舞う寒い日。飼い主さんは家の軒下で、寄り添いながら丸まっている2匹の子猫を見つけました。推定生後3カ月ほどの小さな兄妹猫「クロ」くんと「シロ」ちゃん。周囲に親猫の姿はなく、近所で猫を飼っている家も見当たりませんでした。

「とにかく寒かったので低体温症や病気になってはいけないと思い、なんとか保護しました」

最初に保護できたのは、兄のクロくんでした。人懐っこい性格で、自ら飼い主さんに近づいてきたといいます。

「初日に保護したクロはすぐに屋内に慣れてリラックスしていました」

しかし、妹のシロちゃんは警戒心が強く、翌日の夜まで近づけませんでした。寒さをしのげるようにと飼い主さんはあらゆる手を尽くしたそうです。

「凍えないように毛布にカイロを貼っておいたり、温めた子猫用ミルクやごはんを用意して、なんとか無事に保護しました」

保護されたシロちゃんは、クロくんと再会した瞬間に安心した様子を見せたといいます。

「クロと合流してようやく落ち着いたようでした。昼間に用意したケージで静かに眠ってくれました」

厳しい寒さの中での出会いは、家族の心に深く刻まれた忘れられない思い出です。

家族の中心で笑顔をくれるふたり、変化した日常と思い出の数々

クロくんとシロちゃんが家族になったことで、飼い主さんの生活は一変しました。数年前、22歳と17歳の先代猫を見送り、飼い主さんは深い喪失感に包まれていたといいます。

「心に穴が空いたような、空虚な日々をたんたんと過ごしていました」

しかしふたりとの出会いが、暮らしに色と温かさを取り戻しました。

「ふたりが来てくれたことが本当にありがたく思っています。出会った日から家族はいつもニコニコ笑顔、カラフルな色に彩られたように暖かくて幸せな日々をくれました」

クロくんは穏やかで優しい性格で、常に妹を気にかけています。その様子は保護したときから変わらないそうです。

「発見して保護するまでの間も妹を守るように行動していたり、大きくなった今でも常に妹を見守っています」

一方、シロちゃんはお姫さまのようなツンデレな性格。普段はクールでも、甘えたいときにはその愛情を全力で示してくれます。

「よそ見をすると『もっと見て』『遊んで』と言ってきたり、タワーから肩に飛び乗って離れてくれないこともあります」

ただし、家族以外の人には慎重で、距離を保つこともあるそうです。

「じいじやばあば、甥っ子には姿だけ見せてすぐ隠れてしまいます。でも、たまに触らせてくれると、みんな歓喜。手が届きそうで届かない庶民派アイドルのような存在です」

そんなふたりの日課は、窓辺での「ニャルソック」や家の中での鬼ごっこ。クロくんは妹探しが好きで、シロちゃんは遊ぶことに夢中です。

「小さいおもちゃを投げると咥えて持ってきます。竿に吊るしたカシャカシャおもちゃでもよく遊んでくれます」

家中を駆け回るその姿は、毎日の暮らしに笑顔と癒やしを届けてくれるかけがえのない存在です。

大きくなっても変わらない愛おしさ

あの日、小さな体で震えていたクロくんとシロちゃん。今では家族にとって欠かせない存在となり、日々をともに過ごすことが何よりの幸せだと飼い主さんは語ります。

「出会いから家族になって、日々をともに過ごしていて、ありがたさしかないように思っています」

成長しても無邪気でかわいらしさを失わないふたりは、いつも家族の真ん中にいます。

「家族の真ん中にはいつもシロとクロがいて、みんなニコニコ笑顔、笑顔の毎日です」

これからもクロくんとシロちゃんは、変わらぬ愛らしさで家族を笑顔で包んでくれることでしょう。

(まいどなニュース特約・梨木 香奈)

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