東京地裁=東京都千代田区(AFP時事) スカウトグループ「アクセス」が全国の風俗店に女性を紹介していた事件で、職業安定法違反(有害業務紹介)罪に問われたグループ代表、遠藤和真被告(33)の初公判が27日、東京地裁(寺尾亮裁判長)であり、被告は「おおむね間違いないです」と述べ、起訴内容を認めた。
検察側は冒頭陳述で、遠藤被告が2019年からグループの売り上げを管理する立場になったと主張。紹介料として女性が風俗店で働いた報酬の15%相当を現金で受け取るなどし、一部を自らの報酬にしていたと述べた。
起訴状によると、遠藤被告は昨年2〜4月、スカウトの田中優音被告(21)=同罪などで公判中=らと共謀し、大分県別府市のソープランドに20代の女性3人を紹介したなどとされる。
警視庁によると、アクセスは全国のソープランドなど約350店に女性を派遣し、5年間で計約70億円を得ていたとみられる。遠藤被告はこれまでに職安法違反容疑で5回逮捕された。