限定公開( 1 )
岐阜県総合医療センター(岐阜市)は27日、小児病棟に入院していた同県在住の女児(3)が2024年7月、呼吸を補助するため喉に装着した「気管カニューレ」と呼ばれる管が外れて心肺停止状態になり、その後死亡したと明らかにした。同センターは医療事故調査委員会を設置し、管が外れた原因などを調査している。
同センターによると、女児は気管のできもので呼吸困難になっていたため同センターに入院し、気管切開して管を装着していた。24年7月下旬、午前9時ごろに主治医が回診した際、管が外れて心肺停止状態にあるのを発見。女児は1カ月後に死亡した。
発見時、管の異常などを感知する装置のモニタリング機能が止まっており、ナースステーションの警報も鳴らなかった。当日は看護師が管にたまったたんの吸引などに備え、早朝からモニタリングを一時中断していたという。
センターは毎日新聞の取材に対し、「医療事故を重く受け止め、亡くなった患者さんのご冥福を心よりお祈りし、ご遺族にお悔やみを申し上げる」などと話した。
女児の母親は弁護士を通じ、「なぜ娘が命を落とすことになったのか。公正な調査で真実が明らかになることを願っている」とのコメントを公表した。【太田圭介】
|
|
|
|
|
|
Copyright(C) 2025 THE MAINICHI NEWSPAPERS. 記事・写真の無断転載を禁じます。
掲載情報の著作権は提供元企業に帰属します。