チェルシーからの関心が報じられるブライトンMF三笘薫 [写真]=Getty Images ブライトンは今季終了後の夏の移籍市場で日本代表MF三笘薫を売却する意思がないようだ。27日、かつてマンチェスター・ユナイテッドなどでスカウトを務めていたミック・ブラウン氏がイギリスメディア『フットボール・インサイダー』で語った。
現在27歳の三笘は、今季チェルシー相手にFAカップ4回戦、プレミアリーグ第25節で2試合連続となるゴールを決めるなど好調を維持しており、これまで公式戦30試合に出場して8ゴール3アシストという成績を残している。その活躍は高く評価され、冬の移籍市場ではサウジアラビア1部のアル・ナスルが移籍金総額9500万ユーロ(約149億円)という巨額なオファーをブライトンに提示したと報道された。
冬の移籍は実現しなかったが、来夏の去就にも注目が集まる三笘。一部メディアではチェルシーからの関心も報じられるが、マンチェスター・ユナイテッドやブラックバーンでチーフスカウトを務めた過去を持つミック・ブラウン氏によれば、来夏にブライトンが三笘を売却する可能性は低いようだ。
ミック・ブラウン氏は、三笘が移籍する可能性について、「ブライトンは三笘を手放すつもりはない」と明言したうえで、「三笘は彼らにとってカギとなる選手であり、彼らが重要な選手をどれだけ高く評価しているかは見てきたとおりだ」とクラブ内で重要な存在になっている点を指摘。
チェルシーが三笘の獲得を検討していることについては、「今季チェルシーは新たなウインガーを求めており、彼らは三笘に関心を持っている」と認めつつも、「チェルシーは三笘に対していくつか懸念を抱いていると思う。ベストコンディションであれば、彼は破壊力を持っており、守備を引き裂き、相応の結果を残す。ただ、結果を残した後、数カ月の間、試合にほとんど影響を与えることができない時期が続くこともある」と、ステップアップのためには継続的な活躍が必要になると私見を述べた。
「今、彼は復活しつつあり、みんなが再び彼について話している。ただ、彼に限らず、多くのウインガーは良い時期と悪い時期を経験する。チェルシーは、彼の平均的なレベルがどの程度なのかを判断する必要があるだろう。彼はチームにとって素晴らしい存在になるはずだが、トップレベルでは毎週それを続けられるかどうかが問題になる」
三笘は2023年にブライトンと新たに4年契約を締結しており、今季終了後の時点では残り2年間の契約が残っている。ミック・ブラウン氏は「彼はブライトンで幸せだと聞いている。移籍を望むタイプではないと思うし、ブライトンも彼の残留を望んでいる。チェルシーがたとえ興味を持ったとしても、彼らにできることはあまりないだろう」と、来夏に移籍する可能性は低いとあらためて主張した。