来年度予算案、115.2兆円に減額=29年ぶり国会修正、28日にも提出―自公
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2025年02月27日 23:01 時事通信社
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自民、公明両党は27日、2025年度予算案の一般会計総額について、政府が国会に提出済みの案から3400億円程度減額し、115兆2000億円程度とする方向で調整に入った。少数与党の自公が野党と協議した高校授業料無償化や所得税の「年収103万円の壁」見直しなどに関する結果を反映させる。当初予算案の国会修正は1996年以来29年ぶり。
予算案を減額しても歳出規模はなお過去最大。自公は早ければ28日に修正案を通常国会に提出する。早期成立を実現するため、政府が予算案を出し直す「政府修正」は見送る。自公は詰めの作業を続けており、減額幅は流動的な側面もある。
歳出は、日本維新の会が主張した高校授業料無償化の費用として1100億円弱を新たに計上する一方、政府予算案で1兆円を確保している予備費を2500億円削る。一方、歳入は、国民民主党が求めている年収103万円の壁見直しによって、所得税収入は6200億円強の減収を見込むが、不足分について基金を取り崩して補う。
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