「愛子さまにとって初めての鴨場での外交団接待でしたが、終始非常に華やいだ空気に包まれていました。天皇皇后両陛下も安堵されていたとうかがっていますし、ご活躍ぶりには、政府や宮内庁内の期待も高まっています」
宮内庁関係者がこう話すように、2月14日の千葉県・新浜鴨場での接遇ぶりに、愛子さまが臨まれる国際親善への国民の期待も、いっそう高まったことだろう。初の外国公式訪問がどの国になるのか注目されているが、ともに鴨場接待に参加されていた佳子さまが、今年6月にブラジルを訪問されることが明らかになった。皇室担当記者は、
「愛子さまの初めての外国公式訪問先の候補としても報じられていましたが、中南米諸国との国際親善を近年担われてきた佳子さまが赴かれることとなりました。
愛子さまのご訪問先候補には、昨年大統領との昼食会に参加したアフリカのケニアが挙がっていますが、じつは北欧のノルウェーも急浮上しています。日本と同国は今年、外交関係樹立120周年を迎えますが、皇室とノルウェー王室は古くから親しい関係にあります。
また、イングリッド・アレクサンドラ王女は愛子さまの2歳年下。同世代のプリンセス同士が親交を深めることを通じて、両国の親善を発展させることも期待されているのです」
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ノルウェーは、1990年の憲法改正で王位継承順が長子優先となったため、アレクサンドラ王女は父のホーコン王太子に次いで、王位継承順が第2位。皇位継承が男系男子に限られる日本とは異なり、欧州では長子を優先する王位継承の形をとっている国が多い。
欧州王室では遠くない将来、プリンセスたちが続々と即位する“女王の時代”がやってくるといわれている。欧州の王室事情に詳しいジャーナリストの多賀幹子さんはこう話す。
「ノルウェー国民は男女ともに兵役の義務があり、アレクサンドラ王女も軍事訓練を受けるなど、即位に向けた準備をされていますが、こうした愛子さまの同世代のプリンセスは、ほかの王室にもいらっしゃいます。
ベルギーのエリザベート王女、オランダのカタリナ=アマリア王女、スペインのレオノール王女は王位継承順位が第1位。またスウェーデンでは、即位すれば約300年ぶりに同国の女王となるヴィクトリア王太子の長女・エステル王女が継承順位第2位です。欧州各国の王室では、次々と女王が即位していく時代の到来が近づいているのです」
■プリンセスたちに共通する価値観
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同世代の王位継承者となっているプリンセスたちのなかでも、特にエリザベート王女とカタリナ=アマリア王女は、19年前に幼い愛子さまが初めて海外で交流されたプリンセスだ。
「2006年に天皇ご一家は、当時のベアトリクス女王に招待されオランダで静養されています。その際に、アレキサンダー国王ご一家、ベルギーのフィリップ国王ご一家と現地で交流を深められ、愛子さまは王女たちと対面されました。
エリザベート王女は即位すれば、ベルギー初の女王になります。昨年オックスフォード大学を卒業、その後ハーバード大学ケネディ行政大学院(ケネディ・スクール)に進学しました。英語、ドイツ語、フランス語、オランダ語をもこなすマルチリンガルとしても知られています。学業や語学の優秀さを示すエピソードだけではなく、学業を終えて公務ができるようになるまで公費の支給を固辞されたという姿勢もあり、国民人気も絶大です。
またカタリナ=アマリア王女も“コロナ禍で同世代の学生が苦しんでいる”という理由で、日本円で年間2億円ほどの公費の支給を辞退し、国民から高く評価されました」(前出・多賀さん)
常に国民の立場を思いやる一貫した姿勢は、物価高に苦しむ人々に寄り添おうと、ティアラなどの新調を固辞されてきた愛子さまも共感されるにちがいない。前出の宮内庁関係者はこう続ける。
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「エリザベート王女やアレクサンドラ王女、スペインのレオノール王女は、形式上ではあるものの、即位すれば国軍の最高司令官となります。お3方ともに過酷な軍務にも就いており、“国民と苦楽を共にする”という姿勢は皇室と各国王室に共通しています。
スウェーデンのエステル王女は13歳ですが、王室の公式行事への参加や王太子ご夫妻の公務への同行も増えており、ご両親から学ばれる場面も多いそうです。
愛子さまのノルウェーご訪問が実現すれば、その後は欧州各国へのご歴訪に発展していくでしょう。同世代のプリンセスたちと交流し、さまざまなことを感じ取られることは、いっそう愛子さまのご活躍の幅を広げていくはずです」
しかし愛子さまがどれほど活躍されようとも、現在の皇室典範では即位することはかなわない。前出の多賀さんはこう語る。
「愛子さまに皇位継承権がないことを、“永遠のプリンセス”と表現した海外の報道がありましたが、欧州各国の人々には男女平等という価値観が浸透しているので、女性だから即位できないことが理解されにくいようです。
とはいえ愛子さまは英語やスペイン語、日本の歴史や文化を大学でも深く学ばれています。同世代の王女の方とお会いになれば、きっとお話も弾むことでしょう。柔和な雰囲気や賢明さを兼ね備え、ユーモアにも優れた愛子さまは、訪問された欧州でも大いに日本のイメージの向上に貢献していただけると思います」
愛子さまが熱望される「欧州5大王女」とのご懇談の実現。日本と欧州各国の人々をつなぐ絆となり、希望の光となっていく。
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