米Appleは2月27日(現地時間)、Appleの端末を使う子どもに、より安全な体験を提供するため、親や開発者を支援するための一連の新しい取り組みを発表するホワイトペーパー(PDF)を公開した。
ペアレンタルコントロールを容易にするための新しい「お子様用アカウント」設定、アプリ開発者が年齢に応じたコンテンツを提供できるようにするAPI、アプリの年齢評価の細分化、App Storeでの保護者向けの情報提供の充実化を図る。
これらのアップデートは、2025年後半に導入する計画だ。プライバシーを尊重しながら、子どもたちを不適切なコンテンツから守ることを目的としているという。
ユーザーにとっての主な変更点は以下の通りだ。
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お子様用アカウントの設定が容易に
保護者は、従来より簡単にお子様用アカウントを設定できるようになる。
「年齢保証」の導入
年齢に不適切なコンテンツから子どもを守る目的で「Age Assurance」(年齢保証)機能を導入する。保護者はお子様用アカウントを設定する際に、サードパーティ開発者に子どもの年齢を共有せずに、Appleの「Declared Age Range」(申告された年齢範囲)のみを共有することを選択できる。
App Storeのレーティングや情報の改善
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App Storeの年齢レーティングがより詳細になる。保護者は、子どもがApp Storeでアプリを閲覧する際に、設定した年齢レーティングよりも高いアプリを表示しないよう設定できる。
また、ユーザー生成コンテンツや広告機能など、年齢に不適切なコンテンツの存在に影響を与える可能性があるアプリに関する情報が強調表示されるようになる。
米国では現在、複数の州が、アプリストアの運営者に対し、未成年者がアプリをダウンロードする前にユーザーの年齢を確認し、保護者の同意を得ることを義務付ける児童保護法を検討している。
Appleは、App Storeレベルでの年齢確認を必須とすることに反対している。ホワイトペーパーには、「App Storeのアプリのうち、年齢確認が必要なのはごく一部かもしれないが、(現在)すべてのユーザーは、実際にこれらの限定されたアプリのいずれかを使用するかどうかに関係なく、機密性の高い個人情報をAppleに引き渡す必要がある。(中略)これは、ユーザーの安全やプライバシーの利益にはならない」とある。
年齢保証は、これに代わる機能だ。「これにより、第三者と共有される情報の量を最小限に抑えながら、保護者が子どもの機密性の高い個人情報を管理できるようにすることでプライバシーが保護される」という。
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