1票の格差、合憲15件目=昨年衆院選巡る訴訟―仙台高裁
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2025年02月28日 17:01 時事通信社
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「1票の格差」が最大2.06倍だった昨年10月の衆院選は投票価値の平等を定めた憲法に違反するとして、弁護士らのグループが選挙無効を求めた訴訟の判決が28日、仙台高裁であった。倉沢守春裁判長は選挙は合憲だったと判断し、請求を棄却した。
二つの弁護士グループが全国14の高裁・支部に計16件の訴訟を起こしており、これまでに判決が出た15件はいずれも合憲となった。3月7日の福岡高裁で全ての判決が出そろい、年内にも最高裁で統一判断が示される見通し。
倉沢裁判長は、人口比をより正確に反映できるとされる「アダムズ方式」を取り入れた昨年衆院選の区割りには合理性があると指摘。「憲法に違反する状態とは認められない」と結論付けた。
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