画像提供:マイナビニュースソニー・ミュージックエンタテインメントが運営する電子書籍・電子コミックストア「Reader Store」にて、令和6年度の有料販売実績を集計したベストセラーランキングが発表された。
発表されたのは、男性コミック、女性コミック、新作コミック、ライトノベル、小説など各ジャンルのランキングで、令和6年4月1日〜令和7年2月6日までの売上データを元に算出。ランキングデータはシリーズ単位での集計となっている。
○●「Reader Store」令和6年度ベストセラーランキング
【男性コミック】
1位:『呪術廻戦』 芥見下々(集英社)
2位:『キングダム』 原泰久(集英社)
3位:『ダンダダン』 龍幸伸(集英社)
4位:『【推しの子】』 赤坂アカ×横槍メンゴ(集英社)
5位:『転生したらスライムだった件』伏瀬(原作) ,川上泰樹(著), みっつばー(その他)
男性コミックは、『キングダム』や『転生したらスライムだった件』といったReader Storeのヒットタイトルが並ぶなか、2024年9月に「週刊少年ジャンプ」(集英社)にて連載最終回を迎えた『呪術廻戦』が第1位に輝いた。2018年の連載開始から常に高い人気を誇っていた本作だが、特に2024年12月に同時発売となった29巻、30巻(最終巻)は大きな話題を呼ぶ結果に。Reader Storeにおける令和6年度で最も人気のコミック作品となった。
第3位の『ダンダダン』は、メディア化の影響が非常に大きかった作品で、2024年秋から冬にかけてのTVアニメ放送にあわせて売り上げが急上昇。2024年12月に最終巻がリリースされた『【推しの子】』も、TVアニメ放送からさらに人気を伸ばし、最終的に第4位となった。
【女性コミック】
1位:『薬屋のひとりごと』 日向夏(ヒーロー文庫/イマジカインフォス)(原作), ねこクラゲ(作画), 七緒一綺(構成), しのとうこ(キャラクター原案)
2位:『ミステリと言う勿れ』 田村由美
3位:『薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜』 日向夏(原作), 倉田三ノ路(作画), しのとうこ(キャラクター原案)
4位:『外科医エリーゼ』 mini(漫画), yuin(原作)
5位:『本好きの下剋上 第四部「貴族院の図書館を救いたい!」』 勝木光(漫画), 香月美夜(原作), 椎名優(イラスト原案)
女性コミックは、『薬屋のひとりごと』が第1位を獲得。もともと人気のある作品だったが、2023年〜2024年にかけて放送されたアニメ化の影響もあって大きく売り上げを伸ばすこととなった。また、同じ理由から『薬屋のひとりごと〜猫猫の後宮謎解き手帳〜』も第3位にランクインしている。
『ミステリと言う勿れ』は令和6年度にリリースされたのが第14巻のみだったにもかかわらず、第2位という驚異的な売り上げを記録。第4位の『外科医エリーゼ』はアニメ化などで人気を集め、今回ランキング入りする結果となった。
【新作コミック】
1位:『オルクセン王国史』 樽見京一郎(原作), 野上武志(漫画), THORES柴本(キャラクター原案)
2位:『ふつうの軽音部』 クワハリ(原作), 出内テツオ(漫画) (集英社)
3位:『おひとり様には慣れましたので。 婚約者放置中!』 晴田巡(著), 荒瀬ヤヒロ(著)
4位:『盤上のオリオン』 新川直司
5位:『魔女と傭兵』 宮木真人(著), 超法規的かえる(原作), 叶世べんち(その他)
※令和6年4月1日〜令和7年2月6日に1巻が発売されたタイトル
今後大ヒットの予感大!な新作コミックでは、『オルクセン王国史』が第1位に。異世界ものなど、ファンタジー作品の人気が高いReader Storeだが、なかでも第1位となった本作は今、特に注目してほしいタイトルのひとつとなっている。
「ジャンプ+」(集英社)での昨年の連載開始から話題を呼んだ『ふつうの軽音部』はReader Storeでも注目を集め、最終的に第2位に。第4位の『盤上のオリオン』は、「将棋マンガ特集」でも取り上げられ多くの人に読まれた。
【ライトノベル】
1位:『月が導く異世界道中』 あずみ圭(著), マツモトミツアキ(イラスト)
2位:『転生したらスライムだった件』 伏瀬(小説), みっつばー(イラスト)
3位:『魔導具師ダリヤはうつむかない 〜今日から自由な職人ライフ〜』 甘岸久弥(著者), 駒田ハチ(イラスト), 景(キャラクター原案)
4位:『デスマーチからはじまる異世界狂想曲』 愛七ひろ(著者), shri(イラスト), 長浜めぐみ(イラスト)
5位:『薬屋のひとりごと』 日向夏(著), しのとうこ(画)
ライトノベルは、人気タイトルの『月が導く異世界道中』がアニメ第2期の放送を機にさらに売り上げを伸ばし、最新第20巻の初日売り上げはシリーズ過去最高を記録し、第1位となった。
『転生したらスライムだった件』は2024年に新刊の発売はなく、2025年1月末にリリースされた最新22巻のみにもかかわらず第2位にランクイン。Reader Storeでは、コミック版とあわせて不動の人気を確立している。同じくコミック版が人気の『薬屋のひとりごと』は、アニメ化以降、さらに売上を伸ばし、第5位にランクインした。
【小説】
1位:『成瀬は天下を取りにいく』 宮島未奈
2位:『高校事変』 松岡圭祐
3位:「八咫烏シリーズ」 阿部智里
4位:「三体シリーズ」 劉慈欣(著)大森望・他(訳)
5位:『合本 俺たちの箱根駅伝』 池井戸潤
※ランキングデータはシリーズ単位での集計となっている。
小説では、「2024年本屋大賞」で1位を獲得するなど、数多くの賞を受賞している「成瀬あかりシリーズ」が、Reader Storeでも1位を獲得した。著者のデビュー作である『成瀬は天下を取りにいく』は2023年にリリースされ話題となり、Reader Storeでは2024年4月に「2024年本屋大賞」発表からさらに売り上げを伸ばし、続編『成瀬は信じた道をいく』とあわせて今回の結果に繋がった。
第3位の「八咫烏シリーズ」は、『烏は主を選ばない』のタイトルで2024年にアニメ化されたのを機に人気が上昇。Netflixにてドラマが配信され話題を呼んだ「三体シリーズ」は、ドラマ配信と同時期に電子書籍の配信がスタートしたこともあってか第4位の売り上げを記録した。ドラマは続編が配信される予定のため、さらなる人気となりそう。
そのほか、特設ページでは、ビジネス実用、グラビア、雑誌などのジャンルのランキングも発表されているので、こちらもチェックしてほしい。
○●Reader Store「春のブックフェス2025」も開催中
Reader Storeでは、2025年2月28日〜3月20日まで「春のブックフェス2025」を開催。イチオシ作品が毎日全話無料で読める大型キャンペーンをはじめ、お得なクーポン、プレゼントキャンペーンなど、注目のキャンペーンが目白押しとなっている。()