中国のXiaomi(小米科技)は、現地時間2月27日にスマートフォンのハイエンドモデル「Xiaomi 15 Ultra」を発表した。3月2日のグローバル向け発表に先駆け、中国向けモデルを発表した形だ。発売は3月3日となっている。
価格はメモリが12GB、ストレージが256GBの構成で6449元(約13万3000円)からとなっている。
最大の特徴は、やはりカメラだ。夜景を撮影する際に白っぽくなってしまうフレアや、レンズ内で反射した光が楕円状に写るゴーストを抑制する。
アウトカメラは、1型のソニー製LYT-900センサーに加え、XiaomiとLeicaが共同開発したSummilux光学レンズを採用したメインカメラ、「超望遠」をうたう2億画素(200MP)のカメラ、ソニー製IMX858センサーを搭載した5000万画素(50MP)の望遠カメラ、同じく5000万画素(50MP)の超広角カメラで構成される。
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「カメラフォンらしさ」を強調した背面デザインも、Xiaomi 15 Ultraのアイデンティティといえる。色の異なるパネルを組み合わせており、見飽きたスマートフォンの背面デザインに新たなトレンドを生み出しそうだ。カラーは、シルバーと黒の組み合わせ、シルバーと緑の組み合わせ、ホワイト、ブラックの4色から選べる。
Xiaomi 15 Ultraの背面は、35mmフルサイズ裏面照射型CMOSセンサーやSDカードスロット、USB Type-Cポートなどを備えるコンパクトカメラ「ライカM11」に似ており、Xiaomiのスマートフォンによりライカらしさが加わった。
カメラに力を入れているだけあって、専用の「Photography Kit(フォトグラフィーキット)」が用意されている。価格は999元(約2万600円)だ。交換可能なシャッターキーを搭載する。
プロセッサには、QualcommのSnapdragon 8 Eliteを採用。「Xiaomi 15 Pro」「Xiaomi 15」も搭載しているプロセッサで、低消費電力での動作による長時間駆動が期待できる。また、オンデバイスでの実行が増えている大規模言語モデル(LLM)を活用した生成AI(GenAI)の処理にも対応するようチューニングが施されている。
ディスプレイは、6.7型の有機ELを搭載。解像度は1440×3200ピクセルで、リフレッシュレードは120Hzとなっている。明暗の差をはっきりと表現し、かつ高い解像度での表示が可能な技術規格のHDR10+や、HDR映像技術のDolby Visionにも対応する。
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ディスプレイ内に3D超音波指紋センサーを搭載しているため、指をディスプレイに置くだけでロックを解除できる。
バッテリーの容量は6000mAh。OSには、Xiaomi HyperOS 2を採用した。
●日本での投入に期待
なお、Xiaomiは2024年に「Xiaomi 14 Ultra」を投入した。X(旧Twitter)では、Xiaomiの同氏に対し、フラグシップモデルの日本投入を求めるファンの声が寄せられ、それに対し同氏は「検討します」と回答。その半年後、日本投入が正式に発表された経緯を踏まえると、Xiaomi 15 Ultraの日本投入にも期待したい。
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