ガソリンカルテル「確認されず」＝組合が知事に中間報告―長野

　長野県のガソリンスタンドで店頭価格の事前調整が行われたとされる疑惑で、県石油商業組合（長野市）は２８日、県に対し、価格調整の事実確認はできなかったとする中間報告を行った。

　公正取引委員会は２月、独禁法違反（不当な取引制限）容疑で同組合を立ち入り検査。県が調査と報告を求めていた。

　組合によると、１３日に県内８支部の代表者に聞き取り調査を実施。出席者からは「（価格調整の）指示をしていない」「そういう事実はない」などの発言があった。

　組合はさらに、第三者委員会による聞き取り調査を行う方針を決めたが、公取委の検査が入り、それ以上の調査はできなくなったという。