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面接でまったく手応えを感じず「落ちたな」と確信したとしても、面接官の対応がひど過ぎて「結果的に入らなくて良かった」と思うことはある。
宮城県の50代女性は非正規雇用が長く続いていたため、多少遠くても「正社員の求人に魅力を感じ」、住んでいる地域の郊外にある会社を受けたことがある。「工場長なる方との一対一のZoomでの面接」だったというが、これが「腹ただしい面接で気分はムナクソ悪かった」と打ち明けた。(文:篠原みつき)
過去職の「住所と退職の理由を一つ一つ執拗に」聞かれた
かなり嫌な感じの面接だったようだ。
「なぜ遠方の郊外にある当社を受けるのか? との質問とともに、過去に勤務した職場の住所と退職の理由を一つ一つ執拗に聞かれました」
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これからの仕事のことよりも退職の理由ばかり根ほり歯ほり聞かれたらウンザリするだろう。すべて円満に辞めたとは限らず、言いづらい個人情報もあったはずだ。しかも
「あれば尚良し、とされていた応募条件の中の資格についても、私が所有してるレベルまでは業務に不要、とケチつけられ」
せっかくのアピール材料である資格も否定されたら立つ瀬がない。結果については、その工場長が「面接の内容を本社の人事へ報告し決まる」と聞かされ、ますます失望したようだ。
「最低でも面接官2人なら分かるが、その工場長1人に一任された面接は結果待つまでもなし」
自身でそう断言した通り、やはり入社は叶わなかった。後に、会社の評判をネットの口コミで調べたという。
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「現役または退職済の社員による会社の評価について検索したところ、その工場長は絶対的な存在で風通しが良くない企業と分かったので、 腹ただしい面接で気分はムナクソ悪かったが、この工場長の下で働きたくなかったので、結果良しとしています」
結果オーライではあるが、出来れば面接を受ける前に評価を見ておくべきだったかもしれない。
※キャリコネニュースでは「面接での信じられないエピソード」をテーマにアンケートを実施しています。回答はこちらから https://questant.jp/q/74FZSHAJ