池や滝、子どもが遊べる浅瀬を備えた水の庭園造りの動画がYouTubeに投稿されました。プロによる見事な出来映えが反響を呼び、記事執筆時点で11万回以上再生され、2500件のいいねを集めています。
●最高の休息を得られる“水の庭園”を造る
動画を投稿したのは、“世界最高のチーム”を自称するブライアンとジャックのコンビで、池や滝、噴水の建設を行うYouTubeチャンネル「TEAM Aquascape」です。今回は、米イリノイ州にある家の裏庭に、最高の休息を得られる水の庭園を作ります。
まず、重機を使って穴を掘り、池や滝、水量を調整する貯水池などの構造を作っていきます。実は今回の作業では通常作成する完成予定図面を作っておらず、顧客と対話しながら進めていったそうです。
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池になる穴を掘ったら防水シートを敷き詰め、景観を形づくる鍵となる岩を配置していきます。ナレーションは「最初の数個の石を置くときほどワクワクするものはありません」と語ります。
また、一部が池へ張り出すウッドデッキを水中から支えるブロックの構造物も作っておきます。ウッドデッキは円形で家屋から池のアプローチとなります。
●95トン分の水を池に注ぐ
池には飛び石や木製の小さな橋を設置。さらに、新たな穴を掘って防水シートを敷き詰めると、そこへ、ろ過フィルターとなるボールを詰め込んだボックスを大量に埋設します。循環する水はすべてここを通ってきれいになり、浅瀬の砂利や壺から湧き出します。
やるべきことは他にもたくさんあり、動画では、たくさんの人がひっきりなしに作業している様子を確認できます。
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作業も後半に差し掛かると、いよいよ水を注いでいきます。使用する水は概算で約95トン分にもおよびます。
後半での大きな山場は滝を落とすために小高い盛り上がりを作ることです。これは高くしすぎて火山のようになるのは失敗なのだとか。慎重に作業を進めます。
最後に、植栽のための土を要所要所に入れて整地したら造園業者へバトンタッチします。
●細部にまで気が配られた水の庭園が完成!
完成した水の庭園は、新たに入れた土が露出した部分がまだ多くありますが、植物が育っていくとやがて緑におおわれて周囲の自然とも溶け込むようです。
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いったん水を満たしてしまえば、補充する必要はほどんどなく月に1度雨が降れば新たに水を追加する必要はありません。また、池の中に置かれた岩の配置は水の循環方向を考えて作られており、池に落ちた枯葉は循環して最終的に1カ所にまとまるのでたまにそれを取ればいいといいます。この規模でメンテナンスが楽なのはすごい!
庭園のエントランスとなるウッドデッキからは、鯉が泳ぐ池を飛び石を通って渡ることができ、いったん陸に上がって小さな橋を渡ると、天然石のファイヤーピットで燃える火を囲んで座るスペースがあります。
さらに、小さな段差の複数の滝は自然の渓流そのもののようで、人が作ったとは思えない出来映えです。
ろ過フィルターの上にあるエリアは砂利の浅瀬になっており、子どもたちが遊べるようになっています。水が一番きれいなところを遊び場にするというのもよく考えられているなぁ……!
●「最高の水景」「いくら見ても飽きない!」
美しく造るだけでなくメンテナンスまで考え抜かれた水の庭園に、「これは私が今まで見た中で最高の水景だと信じています」「この滝はいくら見ても飽きない!」「本当にすばらしい!」「すばらしい創造性と努力だ」と称賛のコメントが寄せられました。
また、依頼主からもコメントが寄せられており、「完成したプロジェクト全体にとても満足しています。この素晴らしい作品を一生楽しむつもりです」と感謝の言葉をつづっています。
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