GSアライアンス、植物やバイオマス由来の生分解性樹脂材料および製品の展示スペースを東京・世田谷に設立 GSアライアンスは2月21日、同社で開発する各種の植物やバイオマス由来の生分解性樹脂、生分解性プラスチックといった材料・製品を展示するスペースを、東京都世田谷区に設立した。世の中の石油や化石燃料から作られる材料、製品、化学製品をすべて植物やバイオマス由来のものに置き換えるという目標によるもの。
その他の画像はこちら●プラスチック汚染問題を解決する手段の一つ
今回、設立したスペースでは、生態系への大きな悪影響が指摘される世界的なプラスチック汚染を解決する可能性のある手段の一つであり、同社が数年に渡って開発してきた、植物や天然バイオマス由来の樹脂、生分解プラスチックの材料や製品群を展示している。
同社が開発してきた、植物由来の製品群は以下の通り。
○原料、樹脂ペレット
○スプーン、フォークなどのカトラリーやお皿、コップなどの食器、ボトル
○ボールペン
○塗料、コーティング材料
○袋
○農業用マルチフィルム、マルチキーパー
○ネイルチップ、ジェルネイル、ネイルポリッシュ、除光液、薄め液などのネイルコスメ(ネイルポリッシュ、マニキュア、ジェルネイルの容器も植物由来の材料を使用)
○接着剤
○可塑剤、潤滑剤、金属用切削材
○工業用洗剤
○バイオ炭、竹炭
○3Dプリンタで作った机、ベンチ、床フロアーリングなどの家具
○量子ドット型ナノ肥料、量子ドット型抗菌剤
上記の製品はいずれも、植物や天然バイオマス由来であり、生分解性の製品も含まれる。
生分解性プラスチック、樹脂だけではなく、廃木材、廃紙や植物、海藻残渣といった有機廃棄物も一部原料、複合材料として使用される。
また、製品としての機械的強度や耐熱性を考慮して、一部石油を原料としている製品もあるものの、可能な限り石油使用量を減らすことを目指しているという。
これらの製品は、「Bio Sakura」や「Re:soil」の登録商標で、ネットでも販売されている。