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2025年4月13日に開幕する大阪・関西万博。それに合わせて、メルボルン・大阪ダブルハンドヨットレースが開催されます。太平洋を縦に、季節を横切って競われる、ものすごくスケールの大きなレース。MELBOURNE OSAKA CUP2025についてご紹介します。
メルボルン大阪ダブルハンドヨットレースとは
メルボルン大阪ダブルハンドヨットレースは、オーストラリアのメルボルンから大阪港までの約5500海里を二人ひと組で航海し、その速さを競うレースです。1987年にメルボルンと大阪の姉妹都市提携を記念して初開催され、以後1991年、1995年、1999年、2003年、2007年、2013年、2018年と、だいたい4〜5年ごとに開催されてきました。
世界で唯一、無寄港で太平洋を南北に縦断する長距離ヨットレースで、秋のオーストラリアから真夏の赤道直下、そして春の日本へと、海と季節を越えて三週間以上にわたる戦いが繰り広げられます。直近の2018年大会では、これまでの歴代最高となる、21日13時間41分13秒という記録が出ました。
2018年以降は開催されていませんでしたが、大阪・関西万博に合わせて今年開催されることになりました。
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過去のレースはこんな感じでした
1987年の最初のレースは、大阪港開港120周年を記念して開催されました。大阪北港のヨットハーバーが開設された年です。その4年前、1983年には天保山で大阪世界帆船まつりが開催されるなど、大阪の港エリアが活気づいていた時代だったように感じます。
筆者は2007年の大会から、このヨットレースの様子をWebで観戦していました。各艇の様子や現在位置が、随時更新されます。まだまだ寒い日本の自室から、赤道を越えてやってくるヨットの様子を見ながら春を待つ。なんとなく気宇壮大な気分になれて嬉しいのです。また、ゴールが近くなると現地に行って、太平洋を越えてやってきた艇を出迎えたりもしていました。
2013年大会には、前職の時の先輩がサザンクロスという艇でエントリーされてました。その3年前、フィジーからニューカレドニアまでサザンクロスに乗せていただいたので、より身近にレースが感じられたのをおぼえています。
2025年の開催の概要は
今年は艇のカテゴリーごとに、一週間ずつずらして順次スタートすることになりました。最初の艇は3月2日にスタートします。帆走スピードの遅い艇のグループから先にスタートすることで、ゴールの日が一定の期間内にまとまることを期待しているそうです。
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今回のレースでは万博関連の特別企画として、レース中に参加艇がボランティアで、外洋の浮遊マイクロプラスチックのサンプルを採集します。この調査結果は後日、万博パビリオン内で公開されるとのことです。
参加艇は19艇、そのうち日本からの参加は、1122 Trekkee、ZERO、JAZZ PLAYERの3艇です。4月中旬から下旬にかけて、順次大阪・関西万博の会場付近にゴールする予定です。
フィニッシュの様子を万博会場から見られることで、この大きな二つのイベントが共に盛り上がるのではないでしょうか。
また、これに関連して5月31日には海上帆船パレードも予定されています。春から初夏にかけて、大阪の海辺へ出かけてみませんか。
(まいどなニュース特約・小嶋 あきら)
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