ガソリンスタンドでの給油(資料) 帝国データバンクは3日までに、給油所の倒産や休廃業が2024年は計184件に上り、3年連続で増加したと発表した。ガソリン需要の低迷に加え、コロナ禍で受けた実質無利子・無担保の「ゼロゼロ融資」の返済が経営を圧迫、閉店に追い込まれるケースが目立った。
25年も、政府によるガソリン補助金の段階的な縮小でガソリン価格は高止まり。帝国データの担当者は、買い控えにつながり「経営にはプラスにはならない」と指摘している。
184件の内訳は、倒産(負債額1000万円以上)が22件、休廃業が162件。資金繰り支援の効果で21年は計124件に抑えられたが、24年はコロナ禍前に迫る水準となった。