「Xiaomi 15 Ultra」は「Xiaomi 14 Ultra」から何が変わった? 実機で詳細チェック 技適ありで日本発売にも期待

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2025年03月03日 19:31  ITmedia Mobile

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Xiaomi 14 Ultra(左)と比較するとぱっと見のデザインは近いXiaomi 15 Ultra

 Xiaomiは現地時間3月2日、新型スマートフォン「Xiaomi 15シリーズ」をスペイン・バルセロナにて発表した。現時点で日本での発売は未定。本記事では2月27日の中国向けの発表からほとんど間をおかずにグローバルでもお披露目となったXiaomi 15 Ultraのフォトレビューを、手持ちのXiaomi 14 Ultraと交えて行う。


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●望遠カメラや動画撮影が進化も、可変絞りは非対応に


 Xiaomi 15 UltraはXiaomiのフラグシップスマートフォン。Ultraの名前通り、カメラ性能を重視する最上位の製品で、「iPhone 16 Pro Max」や「Galaxy S25 Ultra」が競合製品といえる。


 プロセッサにはQualcomm製の最新プロセッサ「Snapdragon 8 Elite mobile Platform」を採用し、メモリは16GB、ストレージは512GBまたは1TBを選択可能。カメラは従来機種と同じくライカと共同開発したものを採用する。


 OSにはAndroid 15ベースのXiaomi HyperOS 2を採用し、スマートホームや自動車をはじめとしたコネクティビティやAI機能などを強化した。5年間のソフトウェアアップデートにも対応する。価格は欧州地域向けの税金込みで1499ユーロ(約23万4500円)からに設定されている。


 グローバル向けにはブラック、ホワイト、シルバークロームの3色展開。特にカメラをイメージしたツートンカラーのシルバークロームは質感もよく、現地での注目度も高い。


 Xiaomi 15 Ultraは6.73型のOLEDディスプレイを採用。画面解像度はWQHD+(3200×1440)、120Hzのリフレッシュレート、ピーク輝度3200ニトと明るいディスプレイを採用。Xiaomi 15 UltraではAll Around Liquid Displayを採用。画面端の部分が弧を描いており、触った時の手触りがいい構成とした。


 Xiaomi 15 Ultraで注目すべき点はカメラ性能。今回も従来に引き続きライカと共同開発したカメラシステムを採用。レンズは全てSummilux(ズミルクス)を冠するものを採用した。


 カメラは4眼構成。1型のイメージセンサーを採用した5000万画素の広角カメラ(F1.63)、最短撮影距離が10cmと寄れる5000万画素の3倍望遠カメラ(F1.8)、5000万画素の超広角カメラ(F2.2)を備える。


 今回は新たに2億画素の4.3倍望遠カメラ(1/1.4型、F2.6)を搭載する。インセンサーズームを用いることで、17.2倍のロスレスズームも可能となり、超広角から28倍の範囲にて劣化を抑えて撮影できるとした。


 特に夜間撮影性能が大きく向上したとしており、4.3倍望遠は1/1.4型というメインカメラ並みの大型センサーを採用したことで、夜間でもキレイに撮影できることをうたっている。


 その一方、従来まで備えていた可変絞りは廃止され、超広角カメラの画角も12mmから14mm相当へと改められた。Xiaomi 15 Ultraでは望遠カメラのメカ機構の大型化、動画撮影機能を強化するために手ブレ補正機能を強化した結果、これらの変更があったものと考えられる。


 ソフトウェアでは一新されたファストショットモードを備える。以前よりもシャッターラグを抑えることができ、大切な一瞬を逃さないとしている。動画撮影機能を強化しており、4軸の光学式手ブレ補正と電子手ブレ補正を用いることで4.5段相当のぶれ補正を行う。


 10bit LOGフォーマットでの動画撮影に加え、4.3倍の望遠カメラでも4K120fps撮影が可能。動画撮影性能もクリエイティブな需要に応えられるスマートフォンへと進化した。


 Xiaomi HyperOS 2ではAI機能も強化。生成AIを用いた写真のディテールアップ、画像の拡張生成機能を備える。この他にはリアルタイム翻訳などのXiaomi独自のアプリに加えて、Googleとの提携も強化。Geminiと自社製アプリの連携もアピールしている。


 本体バッテリーはXiaomi 14 Ultraの5000mAhから5410mAhへ増加。競合にあたるGalaxy S25 Ultraの5000mAhと比較すると大容量だが、中国版の6000mAhよりは少ない設定。それでも後述のカメラグリップを合わせると7410mAhの容量を備え、従来よりも長く使えるとした。充電速度も高速で、90Wの有線充電に加えて80Wのワイヤレス充電にも対応する。


●3世代目の「Photography Kit」は操作性が向上


 カメラグリップの「Photography Kit」は3世代目となり、「Legend Edition」へと進化を遂げた。USB端子へ給電する仕様はそのままバッテリー容量が増加し、グリップの質感が大きく向上した。


 シャッターボタンはストロークが深くなり、半押し操作を含めて押しやすくなった。ズームレバーやダイヤルの操作感もよりカメラに近い感覚へと進化。内蔵バッテリーも2000mAhへ増量されている。その一方で、今回は地域によって提供方法が異なるため、Xiaomi 14 Ultraのように一律で同梱される状態ではない。


 シャッターボタンは着せ替えもできる。色の異なるものが2つ付属しているが、汎用(はんよう)品と互換性があり、利用者がカスタマイズもできる。グリップ付近にはストラップホールも新たに追加され、2点がけができるようになった。


 今回登場したブラックは赤いアクセントを意匠としたデザインが特徴だ。画面側にもグリップも追加できるようになってより使いやすくなった。Xiaomi 14 Ultra向けのグリップと比較しても高級感が増している。


●気になる技適マークも確認 日本発売が期待される


 Xiaomi 15 Ultraは基本性能やAI機能はもちろん、本体の質感もしっかり向上させて、よりグローバル市場で戦えるフラグシップスマートフォンとして進化を遂げた。


 支持されていた可変絞りなどが廃されたことは惜しいが、望遠性能や動画撮影際性能が向上していることを踏まえると、よりさまざまな場面で使いやすいカメラ構成に進化したと評価できる。


 日本での販売については未定だが、グローバル向けの製品には技適マークを確認できた。2024年と同様なら日本でも発売される可能性が高い。進化した最強のカメラスマホが日本でも登場することに期待したい。


●著者プロフィール


佐藤颯


 生まれはギリギリ平成ひと桁のスマホ世代。3度のメシよりスマホが好き。


 スマートフォンやイヤフォンを中心としたコラムや記事を執筆。 個人サイト「はやぽんログ!」では、スマホやイヤフォンのレビュー、取材の現地レポート、各種コラムなどを発信中。


・X:https://twitter.com/Hayaponlog


・Webサイト:https://www.hayaponlog.site/



このニュースに関するつぶやき

  • 韓国・中国製は要らん。ついでに言えば、商品紹介の記事ならCMと同じでステマだろ。レビューだと言うからデメリットも書け。
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