男女賃金差の分析ツール公開＝中小企業向けに活用を―厚労省

　厚生労働省は３日、主に中小企業向けに、自社の男女間賃金格差を簡単に調べることができるツールを公開したと発表した。平均データと比較することで課題や要因の分析につなげることも可能という。

　同日の「女性の職業生活における活躍推進プロジェクトチーム（ＰＴ）」（座長・矢田稚子首相補佐官）の会合で公表した。来年４月から賃金差に関する情報開示義務が従業員１０１人以上の企業に拡大されるのを前に、活用を促したい考えだ。

　ツールに全従業員の性別や入社年月、賃金などの情報を入力すれば、自社の賃金差が容易に割り出せる。同じ業種・規模の企業の平均データとの比較も可能。女性の管理職比率や平均勤続年数なども表示し、女性管理職の少なさや勤務年数の短さといった課題の抽出や対策につなげることもできる。