アラベス戦での待望の加入後初ゴールを決めた浅野 [写真]=ムツ カワモリ ラ・リーガ第26節が2日に行われ、マジョルカはアラベスと1−1で引き分けた。スペインメディア『マルカ』が同日、マジョルカを率いるハコバ・アラサテ監督のコメントを伝えており、同試合で初ゴールを挙げた日本代表FW浅野拓磨についても話が及んだ。
試合前の時点で直近5試合は1勝2分2敗、2025年に入ってからの公式戦全8試合で失点を喫しているマジョルカにとっては、2試合ぶりのホームゲームで白星を狙った一戦。試合は序盤の9分、敵陣右サイドからのロングスローによって、ゴール前で混戦が生まれると、セカンドボールに浅野が反応。ダイレクトで強烈なボレーシュートを突き刺し、マジョルカが先手を取る。しかし、後半に入ってアラベスに反撃を許すと、68分にはスペイン人FWキケ・ガルシアに同点ゴールを決められ、試合は1−1でタイムアップ。マジョルカは降格圏に沈むアラベスを相手に、2試合ぶりの勝利とはならなかった。
試合後、アラサテ監督は「勝ち点の価値はどの試合でも同じものだが、気持ちは異なる。前半は悪くなかったが、後半は最悪な試合をしてしまった」と総括。「我々は勝つために試合に臨んだ。クリーンシートが守れず、引き分けに終わり、終盤に追いつかれた。こうなるとイライラしてしまうものだよ」と話し、「勝ち点1は得られたが、勝利まであと一歩だっただけに、決して気分は良い結果とは言えないね」と語った。
前後半の違いについては「ハーフタイム明け、彼らは前への勢いを強めた。我々はダイレクトなプレーが増えたことによって、パスミスも見られるようになった一方で、彼らは敵陣に人数をかけ、試合はより互角になった」と説明。「同点に追いつかれたとき、勝負に出るか、ドローのまま逃げ切るかで迷いが生じた。それにより、彼らはより一層開き直ることができたと思う。彼らがリスクを背負った結果ではあるが、我々はもっとうまくやれたはずだ」と振り返った。
また、この試合でマジョルカにとって唯一のゴールを決めた浅野は、これが昨年夏の加入後初ゴールとなっている。アラサテ監督は「彼に取って大きな自信となったことだろう」と言及すると、「サム・コスタと(マヌ・)モルラネスの復帰と同じくらい、チームにとっては良い出来事だ」と続け、主力選手の復帰と同等のトピックだと主張。「彼はケガにも悩まされてきたが、彼自身がここまで取り組んできた努力が、今日のゴールを生んだと思う。70分間プレーできていることもチームにとっては大きいよ」と、浅野の姿勢も称えた。
【ハイライト動画】マジョルカ初ゴールは豪快ゴラッソ!