ロッキはバルサ加入から1年2カ月でスペインを去った [写真]=Getty Images バルセロナからパルメイラスに完全移籍したU−20ブラジル代表FWヴィトール・ロッキの代理人が、同選手のバルセロナ退団とその理由について語った。3日、イギリスメディア『90min』が伝えている。
現在20歳のロッキは2023年7月にアトレチコ・パラナエンセからバルセロナへの移籍が内定すると、翌年1月に正式に加入した。しかし、昨シーズンは当時バルセロナを率いていたシャビ監督のもとで出場機会に恵まれず、公式戦16試合に出場して2ゴールという成績に終わった。
そして2024年8月には、買い取りオプション付きのレンタル移籍でベティスへ加入。移籍後は公式戦33試合に出場して7ゴール2アシストを記録するなど本来の輝きを取り戻しつつあったが、冬の移籍市場でコロンビア代表FWクチョ・エルナンデスが加入したこともあり、年明け以降はベンチスタートの試合が増加。レンタル移籍の解消後、2025年2月にバルセロナから母国のパルメイラスへ完全移籍することが決まった。
ロッキの代理人であるアンドレ・キュリー氏は「バルセロナもメディアも、みんなパウ・ビクトルのほうが優れた選手であると言っていた。だから我々は去ることに決めた」と、バルセロナを退団した理由を語った。
そして、「私とデコSDの関係に影響はない。クラブが必要としている資金は戻った。ヴィトール・ロッキには価値がないというナンセンスな話もたくさんあったが、パルメイラスはバルセロナが獲得したときとほぼ同じ値段で彼を獲得した」と述べ、「ヴィトール・ロッキは後味悪くバルセロナを去るわけではない。彼は数年後にはバルセロナに戻ってくるだろう」と、将来的なバルセロナ復帰の可能性を語った。
また、キュリー氏は「ロッキはすばらしい選手であり、すばらしい若者だ。我々が考えていたようにうまくはいかなかった。冬に加入したことも、彼にとってはよくなかった」と振り返り、「彼はブラジルで1、2シーズンの間プレーしたあとヨーロッパに戻るという道を歩むだろう。21歳か22歳になったら彼は戻ると思う」と、ヨーロッパで活躍する道が閉ざされたわけではないと主張した。