インボイス偽造、消費税不正還付か=時計販売代表ら告発―東京国税局
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2025年03月04日 12:01 時事通信社

高級腕時計を香港に輸出したように装い、消費税約1600万円の不正還付を受けたなどとして、東京国税局査察部が、時計販売業「ミヤザワ」(東京都府中市)と同社の宮沢源二代表取締役(53)=同=を、消費税法違反などの疑いで東京地検に告発したことが4日、関係者への取材で分かった。
仕入れ先が発行する消費税のインボイス(適格請求書)が偽造されていたという。2023年10月の制度導入後、インボイスの偽造を巡る査察事件は初めて。
関係者によると、同社は23年5月〜24年1月、高級腕時計ロレックス55本を日本国内で仕入れ、香港の法人に輸出したように偽装。消費税など約1600万円の還付を受けた疑いが持たれている。24年2〜3月に、約1000万円の還付を受けようとした疑いもあるという。
同社は、輸出した商品には課税されず、国内で商品を仕入れた際に支払った分の還付を受けられる輸出免税制度を悪用。ロレックスを輸出した事実はなかったという。
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