【フィギュア】鍵山優真、五輪3枠目指す世界選手権で大技4回転ルッツ封印へ「逃げではない」

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2025年03月04日 16:30  日刊スポーツ

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鍵山優真(2024年12月撮影)

フィギュアスケート男子の鍵山優真(21=オリエンタルバイオ/中京大)が、26年ミラノ・コルティナオリンピック(五輪)の枠取りがかかる世界選手権(24〜30日、米ボストン)へ向け、大技4回転ルッツを封印することを明かした。


4日、オーヴィジョンアイスアリーナ福岡で練習を公開し、サルコーやフリップなど4回転ジャンプを入念に調整。3日前に「変化が欲しい」とパーマをかけた新たなヘアスタイルも披露した。初優勝しながらもジャンプミスが重なった1月中旬のアジア大会から「体の状態も少しずつ良くなってきている」とコンディションの向上も実感。「ダメな日もあるけど、基本的には『毎日頑張るぞ』という気持ちで氷に乗れている」と笑顔で振り返った。


大舞台まで残り3週間を切った。25年初戦のユニバーシティゲームズ、アジア大会とプログラムに組み込んだ4回転ルッツだが、最大となる3枠の五輪枠獲得を目指す同大会では「3枠を取るために、リスクを負えない」とあえて封印する。その上で「決して逃げではない」と強調。4回転3種4本や他要素の出来栄えを重視する構えで「トーループ2本でも、ノーミスすれば十分に200点を超えられる」とうなずいた。


ともに出場する佐藤駿(エームサービス/明大)、壷井達也(シスメックス)は同大会未経験で、羽生結弦さん、宇野昌磨さんと五輪枠を懸けて出場した4年前とは立場の変化は歴然だ。「自分をいかに信じ切るかがキーポイントになる」。昨年末の全日本選手権で始めて頂点に輝いた男が、磨き抜かれた「完成度」で日の丸を導く。【勝部晃多】

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