無敗での弥生賞制覇を目指すヴィンセンシオ(ユーザー提供:藤田ことねさん) 今週末は勢いに乗る2年目トレーナーに注目だ。昨年開業の森一誠調教師がフィリーズレビュー(3歳牝・GII・芝1400m)のインプロペリア(牝3)、弥生賞ディープインパクト記念(3歳・GII・芝2000m)のヴィンセンシオ(牡3)で、東西トライアルW制覇を狙う。
森一誠調教師は77年9月28日生まれの47歳。04年に堀宣行厩舎のスタッフとなり、ドゥラメンテやモーリスなどの名馬と時間を過ごした。とりわけ担当馬のサリオスでは19年の朝日杯FSを制し、2度の香港遠征も経験している。そして22年の調教師試験に合格し、24年に開業すると、ここまでJRAで162戦18勝(重賞2勝)。先月には厩舎初の海外遠征を敢行し、リヤドダートスプリントでガビーズシスターが日本馬最先着となる3着に健闘した。
今週末のトライアル2戦には、期待の2頭をスタンバイさせている。まずはフィリーズレビューのインプロペリアだ。3年前の覇者であるサブライムアンセムの全妹となる血統馬。キャリア1戦で現時点では抽選対象だが、ポテンシャルで引けをとることはなさそうだ。一方、弥生賞のヴィンセンシオは新馬→葉牡丹賞と2戦2勝の有力馬。とりわけ前走は後に共同通信杯で3着となるリトルジャイアンツなどを退け、1分58秒8のレコード勝ちだからインパクトがあった。祖母がシーザリオという血統もピカイチだけに、無敗でのクラシック参戦を期待したくなる。
先月のクイーンCを制したエンブロイダリーに続いて、クラシックの有力候補誕生となるか。2年目トレーナーのタクトから目が離せない。